ポリフェノールってなんなのさ⁉#227

Voicy更新しましたっ!

今回は、ポリフェノールについて。

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ポリフェノールとは

ここまででも何度か「ポリフェノール」という成分が登場していました。

例えばバレンタインの時のチョコレート、いちごなどには、多く含まれているとご紹介しました。

ただ、ポリフェノールとは厳密には「ポリフェノール類」と言いいくつか種類があります。

今回はこの「ポリフェノール」について詳しくご紹介していきます。

ポリフェノールは、ほとんどの植物に含まれている

まずいきなりですが、実はポリフェノールという成分は、植物であればほとんどのものに含まれています。

なぜかというと、例えば植物の色素部分はポリフェノールが作っているためで、その種類の総数は5000以上にも上ります。

ただし、その植物の色の濃さや、味の苦みの強さによって、入っている量が変わってくるという特徴はあります。このことから、ブルーベリーやストロベリーのような、ベリー系のものに多く含まれている、と言われているのです。

ポリフェノール類全般が持つ「強い抗酸化作用」

種類がたくさんある以上、ポリフェノール類の利点も数多くあります。

中でも、共通した利点が「抗酸化作用」です。

女性の方であれば、しわ、しみの原因として有名な活性酸素を取り除く作用としてご存知の方も多いと思いますが、ポリフェノール類のほとんどはこの抗酸化作用を持っているという特徴があります。

緑茶に多いカテキン、ブルーベリーに多いアントシアニンもポリフェノールの一つ

ポリフェノールは種類ごとに名前が付けられており、例えばカカオポリフェノール、緑茶ポリフェノールなどが有名だと思いますが、中でも緑茶ポリフェノールは、緑茶の緑色や渋みを構成するポリフェノールです。

緑茶に含まれるポリフェノールは、全部で9種類以上と言われており、実はお茶に多い「カテキン」もそのポリフェノールの一種類なのです。

カテキンは緑茶などの日本茶はもちろん、紅茶にも豊富に含まれています。

また、ブルーベリーや、ぶどうを使う赤ワインにはポリフェノールが多いとされていますが、その一番の原因がアントシアニンという成分です。

ブルーベリー以外だとナス、カシスなどにも多い成分で、こういったものは視力回復に良いとして知られていると思います。

ポリフェノールはいろいろなものに入っているので、あまり信用しすぎない

最初にご紹介したように、ポリフェノールは様々なものに含まれています。

大切なのは、ポリフェノールが含まれているから大丈夫、ポリフェノールが少ないからダメ、ということではなく、バランスよく色々なものを食べる、ということです。

ポリフェノールが入っているから大丈夫、と信用しすぎないで、きちんと他の物も食べるようにしましょう。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属