Voicy更新しましたっ!
今回はエアコン咳ってなんなの?って言う話。
若い方に多い「エアコン咳」
個人的に、咳が止まらないということで特に若い方から相談されることが多いです。夏の終わりの時期に出る咳は、もしかしたらエアコンが原因の「エアコン咳」かもしれません。
エアコンが効いた部屋に長時間いると、咳が出る
エアコン咳と言う言葉は正式には無く、病名も無いですが、大きな原因は「咳喘息」「夏型過敏性肺炎」の二つが考えられます。
まず、咳喘息とは、気管という肺に空気を入れる管のどこかに、炎症が起き、それが咳、たんとなって現れます。
この原因が、エアコンと外との気温差であると考えられます。
これによる咳は、乾いた咳が特徴で、たんなどがあまり絡まないのが特徴です。これを放っておくと気管支喘息という一般的に言われる喘息になってしまい、いわゆる発作などが起こるようになる可能性があります。
咳喘息から気管支喘息へと悪化する方は、大体3人に一人ほどいるとされています。
もう一つの夏型過敏性肺炎とは、喘息ではなく肺炎の一つですが、エアコンの中にカビが生えてしまい、それを無意識のうちに吸い込んでしまい、アレルギーとなり、咳として出るというものです。
なので、これらの原因を解消していくと、自然と咳が納まっていく可能性が高いです。
寒暖差を減らして、エアコンを掃除する
まずは寒暖差を少なくしてみてください。外が暑いからと言って部屋を急に寒くすると、咳以外の症状の原因にもなるので、おすすめできません。
ちなみにこれは逆も然りで、外が寒いからと言って部屋をものすごく暑くするのでも、同様の事が起きる可能性があります。
冷暖房のような、エアコン1台で冷房と暖房どちらも兼ねるようなものをお使いであれば特に注意してください。
夏型過敏性肺炎であれば、1台で年中お使いであればさらに注意してください。
カビを防ぐ使い方も大切
薬局内でもエアコンはガンガン使ってますが、毎年1年に1回業者さんに来てもらって掃除しています。夏だけお使いという場合は、2年に1回でも良いかと思いますが、場所と使う頻度によって、決めていくのがベストです。
ただ、カビが生えないようにするエアコンの使い方もあります。エアコンを切るときに30分ほど送風して、結露を防ぐ、というやり方があります。いきなり切ってしまうとエアコンの内部に結露が起きて、水気がたまります。
それがカビの元となりますので、30分ほど送風して水分を飛ばしてから切るようにしてみてください。
咳喘息・夏型過敏性肺炎の疑いがあれば、病院へ
もしこのエアコン咳のような症状が出たら、病院に行ってください。
実はこれは市販の咳止めや風邪薬ではほとんど治りません。
上記のような原因があるため、一瞬よくなったように思えてもすぐにぶり返し、その状態が続いてしまうとさらに悪化するため、病院でお医者さんに相談してみてください。
ちなみに、咳喘息であれば、コーヒーを飲んでみると少し落ち着くと思います。コーヒーは気管支を若干広げる効果があるため、喘息がわずかにですが楽にしてくれる効果があります。
また、はちみつを直接舐める、少し口に入れて飲んでみると、のどの炎症を落ち着かせる効果があるので、こちらもおすすめです。
ただし場合によってはこれらも全く効かないということもあるので、その場合はすぐに病院に行ってください。