花粉症の患者さんが増加傾向に
voicyでは毎年春ごろに、花粉症について取り上げますが、実は秋にも花粉症が起こるケースがあります。
例年だと春より患者さんが少ないのが特徴ですが、今年は今時期の花粉症の患者さんが多い印象があります。
くしゃみや鼻水の症状があるけど風邪っぽくはない感じで、心当たりがない、という会話も多く、まだまだ秋の花粉症の認知度が低いようです。
今回は今でも気を付けたい、花粉症についてのお話です。
花粉症か風邪かは熱で判断
まず、2月や3月に飛ぶ花粉は主にスギの花粉とヒノキの花粉で、ヒノキの花粉は5月のゴールデンウイークごろまで続きます。
これが一般的な、春の花粉症の原因となる花粉ですが、8月の終わりごろに暑さが和らいてきたときから10月の半ばぐらいにかけて飛ぶのが、ブタクサやヨモギといった植物の花粉です。
これが秋の花粉症の原因になります。
そしてもう一つ、イネ科の植物も4月から6月ごろに一度飛びますが、秋にもう一回飛ぶという特徴があり、これも原因の一つです。
花粉症と風邪、インフルエンザといったものとの最大の違いは、やはり発熱にあります。
熱がない風邪も存在しますが、基本的には熱が無いのにくしゃみや鼻水、目のかゆみといった症状がある場合は花粉症の可能性が高いです。
例えば外だとくしゃみや鼻水の症状が強く、室内に入ると治まるというような場合は花粉症の可能性が極めて高いと言えます。
治療法は、普通の花粉症ですので、春のと同じく、アレルギー用のお薬で対処できます。
酷い場合や、症状がすでに大きく出てしまっているような場合は、点鼻薬ももちろん効果的です。
花粉を含め、アレルギーの症状は一度ひどくなってしまうと治るのに時間がかかるという特徴があります。
火事のように、小さいボヤ程度であれば少量の水で消火できるため被害も少ないですが、消火が遅れて燃え広がってしまうと、治すのに時間がかかり、また焼け跡も残るようになると思います。
アレルギーも同様で、症状が出る前にアレルギーのお薬を飲むことで、症状を抑えられるのです。
具体的には、飲み薬だとアレジオンアレグラ、クラリチン、点鼻薬だとナザールアルファARといったものが便利で、いずれもドラッグストアですぐに手に入りますので試してみてください。
薬以外での花粉の予防法
最後に、薬以外での花粉症の予防についてですが、花粉症は文字通り花の粉ですので、マスクやメガネといった、花粉が物理的に粘膜に入らないようにブロックするのも、大きな予防の一つになります。
また、衣服にも付くため、家の中に花粉が入らないように気を付けるのも大切です。
換気ももちろん良いですが、外の環境によっては窓を開けることで逆に花粉が室内に入ってくる可能性もあるため、最小限にするのがおすすめです。
ちなみにサプリメントでは甜茶を原料にしたものや、みかんや酪酸菌といったものを原料にして、腸内環境を整えることでアレルギーを抑えるというアレルギー用のサプリメントも販売されているため、もし興味があれば試してみてください。