食物繊維と乳酸菌のチカラ!オススメの朝食は?#760

健康に絶大に良いとされる「食物繊維」と「乳酸菌」

最近、食物繊維と乳酸菌の組み合わせが注目されている、と見かけました。

どちらも体に良い栄養として有名で、voicyでも折に触れて取り上げてきましたが、この二つは一緒に摂るとより良い、と言われています。

特に朝ごはんにも便利ですので、前回までの睡眠にも少し関連しながら、今回はこの食物繊維と乳酸菌について、ご紹介していきたいと思います。

食物繊維と乳酸菌の役割

まず簡単に食物繊維について説明すると、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の二つがあります、

水溶性は水に溶けて腸内でゼリー状に固まって腸内を掃除するように動く役割があり、不溶性は水に溶けないため、腸を活発に動かすことに役立ちます。

次に乳酸菌は、腸管免疫と言われるように免疫力をアップさせることに役立ちます。

腸内環境を良くするとか、腸のバリア機能を上げる働きがあります。

食物繊維は胃で消化されず、乳酸菌は腸で働く成分ですので、両方を同時に摂るのは腸の健康を良くするのに非常に便利、ということなのです。

朝に食べるのが最も効果的

腸内の環境が良くなるということは、体全体の免疫力が上がることに直結します。

また、朝に食べることでより免疫力が高まり、1日が活発に動けるため、朝に食べるのが一番効果的な摂取方法になります。

そこで、おすすめの朝食レシピをいくつかまとめていくと、まず最も手軽なのがオートミールとヨーグルトを混ぜたものです。

オートミールは食物繊維が非常に豊富で、炭水化物も含まれているため栄養食品としてとても便利です。

そこに、ヨーグルトを混ぜることで、腸内環境を簡単に整えることができます。

ただ混ぜて食べるだけですので、とてもお手軽に摂取できます。

次に、少し手がかかるものだと、フルーツと野菜のスムージーが良いです。

果物類は全般的にビタミンやミネラルが豊富で、糖質もあるため1日のエネルギー源に便利です。

野菜はもちろん、食物繊維が多いため腸内の掃除に働きます。

野菜も果物もそのまま食べるのも良いですが、スムージーにすることで消化がより一層良くなるため、朝に素早く、そして負担がかかることなく栄養補給が出来ます。

もう少ししっかり食べたい方は、納豆とキムチの組み合わせがおすすめです。

納豆もキムチも癖が強く、好き嫌いが分かれるかと思いますが、どちらも発酵食品で野菜という共通点があります。

両方食べることで食物繊維と乳酸菌が摂れるため、健康にはかなり良い組み合わせになります。

お店で買って食べるのも便利

ちなみに、これらは出かける前に家で食べずとも、コンビニなどで買って食べるのも、もちろん効果はあります。

例えば、海苔で巻かれたおにぎりと納豆とか、ヨーグルトを食べるというのも同じように、食物繊維と乳酸菌の組み合わせになります。

またもっと手軽にしたい場合は、シリアルバーに乳酸菌が含まれたものもあるため、そうした製品を活用するのもおすすめです。

継続して摂って行くことが大切

こうしたものは、前述のように朝に食べるのが最も効果的ですが、ギリギリまで寝ていたいという方も多いと思います。

朝に摂るのが一番効果的で、そして継続して続けることが、腸内環境を良くして免疫力を大きく高める秘訣ですが、難しいこともあると思います。

続けるためのポイントとしては、旬を味わうようにするのも一つと思います。

その季節の野菜、果物といったものを食べることで、同じメニューが連続しないため、良い気分転換になります。

また併せて、朝食日記として、食べたものを記録していくのもおすすめです。

ダイエットでは、レコーディングダイエットと言い食べたものを記録して見直すという方法があります。

このように、朝ごはんの写真1枚だけでも良いので記録を付けてみると、意外に長続きすることもあります。

もし毎日食べるのが難しいときは、プチ断食として、あえて食べずに過ごす日を設けるのも良いと思います。

週1回ほど、朝ごはんを食べずに過ごす日で、全く食べないのは厳しいと言うときは、それに合わせて果物一つにするなどで、体をリセットするような日を作るのも手です。

プチ断食は胃腸を休ませるということもできるため、意外に便利な方法になります。

ちなみにその逆に、朝に時間がそれなりにとれる場合はティータイムとして、朝ごはんとは別に、コーヒーやハーブティー、緑茶といったものを飲む時間を作るのも体に良いので、もし時間がある場合は試してみてください。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属