covid-19感染の感染拡大はどう見たら良い?#466

Voicy更新しましたっ!

今回は冬に入って全国的に感染が急拡大しているcovid-19のお話

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全国各地で、過去最多を更新

今回は久々にcovid-19についてです。

ここ数日で、東京が初めて一日の感染者数が500人を超え、大阪、愛知、北海道、福岡等、地域問わず全体的に急激に上昇している状況です。

ただし、何度かお伝えしていますが、確認された感染者数だけを見て一喜一憂するのは全く意味がありません。

重要なのは重症者の数ですが、それを見ても、実は先日の第二波を超えているのが、今の現状なのです。

 

向こう2週間は増加する可能性が高い

2日前の木曜日で、東京の重症者数は274名となっていて、第二波の時のピークが東京で256人でした。

第一波の時の重症数は306人でしたが、重症者のピークの人数というのは、感染者数のピークを迎えた2週間後あたりがピークとなります。

つまり、もし、現状で過去最多となる500人強の感染者数が、第三波のピークとした場合、ここから2週間後までは重症者の数が増えて、ピークを迎える、ということになります。

そして、もし万が一、これからも日々の感染者数の最多を更新していき、感染者数のピークをこれから迎えるとした場合、言う間でもなくさらに重症者の数は増えて行くのです。

以前の回でお話しましたが、第一波の時は検査対象を大きく限定しており、今と比べると正確な感染者数は分からない状況でしたが、その時と今の重症者数を比べると、第一波のピークとなる306人と同程度か、より深刻な状況にある可能性が高いのです。

 

これからの予測

このことを踏まえて、もう少し具体的に予測してみると、まず感染者数が大きく上がって行くのはこれまでも同様に見られていることで、第一波の時は4月に150人を超えて、最終的に199人ほどになってピークを迎えました。

第二波は第一波を超える200人程度が判明して、7月23日に366人、その1週間後に467、472人と上がりました。

そして現在の状況を考えると、これまでよりもかなり急激に増えていますが、あと1週間ほどはさらに感染者数が増えると思われます。その頃がピークになり、減少に転じて第三波の収束になると思われます。

この予想の根拠としては、人間の「行動変容」が起こる可能性があるためです。

単純に、行動が変わるという意味で、3密回避やマスク、手指消毒の徹底といったことですが、時間が経つにつれて疲れが出たり、意識が緩んでしまい、そうしたことに気を付ける人が徐々に減って行きます。

これはこれまでの第一波、二波どちらも同じ傾向があり、急激に増加することで「本当に気を付けよう」と言う風に再度認識して、行動が変わるところがあります。

政府からの緊急事態宣言など、外的なものもそうですが、covid-19に関しては個人個人がどう感じて、どう対策していくかの方が大事と言えます。

実際、自分の体感でですが、世の中の人の意識が大きく変わったというか、空気が変わったように思える部分も充分あるので、もしかしたら、2週間後には徐々に貼って来て収束に向かう可能性もあります。

 

「守る」と言う意識

個人個人で意識を持って対策する、というのはvoicyでも何度もお伝えしていますが、それは「守る」ということに繋がるためです。

意識して感染対策をすることが、自分と、自分の身の回りの人、家族を守ることになります。

3密回避、換気、手指、共有部分の消毒、距離をとること、そして最近gotoイートにも絡んで頻繁に言われている、会食中のマスクは特に重視して行う必要があります。

第一波の時、中国で感染が確認され始めた当初から言われていましたが、会話の中で飛んだごくわずかな飛沫が料理の中に入ってしまい、それをそのまま食べることで感染することがあります。

外食時、入店の前に手指を消毒するとか、お店の方の入念な掃除、消毒作業があったとしても、いざ食べるときに会話をしてしまい、飛沫が入って感染するということが本当に起こります。

あらゆる対策が進んだ現在で、一番リスクが高く、難しい対策が会食時のマスクの取り外しです。

とにかく習慣として、会話をするときはマスクをつける、食べる時は外して会話をしない、ということをこまめに行って下さい。

さらにこれは、言うまでもなく、家庭内での食事でも同様です。

家庭内感染は、同じ家庭に住む誰かが、外からウイルスを持ち込んでるという事です。

持ち込まないようにするために、外ではマスクをして会食を控える、室内に入る時はきちんと衣服を着替える、といったことをとにかく意識して、しっかりと行うようにしてください。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属