市販の風邪薬はどう選ぶ?#373

Voicy更新しましたっ!

今回は前回に続いて市販薬シリーズで「風邪薬」の選び方のお話

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市販の風邪薬の選び方

今回は前回の市販薬の選び方でも、風邪薬に限定してお話していきます。

また今回はつい先日更新した、漢方薬の事は除いて、一般的な西洋医学のお薬で、市販のものについてご紹介していきます。

ですので、今回ご紹介していくものは「症状を止める」お薬が基本となります。

せきや鼻水、熱と言った症状があると、体力をそれで消費してしまって、治るのが遅くなります。

そこで、先にそういった症状を止めて、体力を回復、保持して、風邪のウイルスや菌をやっつけて治していくというのが、現在主流の治し方になります。

これを踏まえてになりますが、前回もお伝えしたように、一つのブランドでたくさんの種類のものが出ている、と言うのが現状としてあります。

今回は風邪薬で有名な「パブロン」を中心にお伝えしていきます。

 

パブロンだけで27品目もの製品が

前回、頂いたコメントからパンシロンを例に上げましたが、今回は風邪薬で有名なパブロンを例にしてみます。

パブロンは現在売られているものだけで、27もの種類があります。

鼻炎スプレーとか、うがい薬、咳止めシロップの商品も含めての数ですが、それにしても相当な量になり、この中から自分に最適なものを選ぶのは非常に難しいです。

ちなみに、風邪薬は大きく分けて2つのパターンに分けられます。

一つは咳止めや鼻水止めと言った、一つの症状に効くものと、もう一つがあらゆる風邪の症状に対して効果がある「総合感冒薬」です。

総合感冒薬は、例えば咳の症状しかない場合に飲むと、解熱剤や鼻水止めも一緒に摂取することになり、不必要な薬をとることに繋がります。

個人的にはどちらかと言うと、必要な薬だけをとるのをメインにするのが、おすすめです。

 

鼻水・喉の風邪の時

その27種類あるパブロンシリーズを例に上げてご紹介していきます。

まず鼻水がひどく出る風邪の時ですが、これはやはり鼻水系の風邪薬がおすすめです。

パブロンメディカルNがそれに該当して、例えば鼻水や鼻づまりなど、鼻の症状があるという時は非常におすすめです。

また鼻水は、実は花粉症の薬で止める、という選択もあります。なので、パブロンシリーズではないですが、有名でVoicyでも度々出ている、アレグラFXも効果的です。

喉、せきの症状ですが、パブロンは先述したようにうがい薬やスプレータイプのものもたくさん出ています。

スプレーではパブロンのどスプレー365、トローチはパブロントローチAZがあります。

痰が絡むだけではなく、せきと鼻水、熱が出る時は、パブロンメディカルCがベストです。

さらに加えて、喉の痛みが強くなってきたという時はパブロンメディカルTが最適です。

パブロンメディカルだけでこんなにも種類がありますが、最後がNは鼻に強く、Cはせき、Tは喉、と考えて大丈夫です。

パッケージにもきちんと書いてあるので、ひとまずはそれを参考に、選んでみてください。

 

いくつかの症状が悪化してきたときは総合感冒薬を

いくつかの症状が同時に出た時はもちろんですが、全体的に悪化してきた、と思った時に、総合感冒薬が威力を発揮します。

パブロンで言うとパブロンゴールド、パブロンSゴールドWが、大人も子供も使えて便利で、常備薬として一つ置いておくのもとってもおすすめです。

もし、万が一、これらのお薬を使っても症状が良くならない時は、お医者さんに診てもらってください。

例えば鼻水止めを飲んで、しばらくはお薬が効いて鼻水が止まるとかであれば大丈夫ですが、飲んでも全く効果がないとか、どんどん悪化していくという時はすぐお医者さんに診てもらってください。

この時、3日を目安にしてください。3日の間で治りきってはいないけど、お薬が効いている感じがあれば、問題ありません。

ただ3日間飲み続けても全く良くなっていないとか、悪化していたら病院に行く、と言うのがベストです。

ちなみに、そのときの食事ですが、これも何度か触れていますが、食欲がない時は無理にとらなくても大丈夫です。

水分だけ、お水かスポーツドリンクでこまめに補給していれば、風邪を治すのに体力を集中できるので、水分だけは必ず取ってください。

水分も取れないほどぐったりしている時も、危険ですので病院に行ってください。

 

経験したことの無い症状があれば病院へ

もう一つ、風邪とは少し違いますが、全く経験したことの無い症状を市販薬で治す、と言うのは避けてください。

例えば頭痛の市販薬は様々あり、原因も様々あります。

風邪で言うと熱があって頭が痛いとか、鼻水がひどくて頭痛がするということがありますが、頭を少し振ってみると何かが響いてグラングランするような時は、風邪ではなく髄膜炎のような、重度な病が起きている危険があります。

普通の風邪とは違う、明らかに経験したことの無い痛み、症状が出た場合はすぐお医者さんに相談してみましょう。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属