日焼けをしてしまったあとのケアは?#343

Voicy更新しましたっ!

今回は、日焼け「予防」ではなく、「日焼けをした後」にどうしたら良いか、のお話。

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日焼けをしてしまったら

夏休みも終わりが近づいていますが、夏の外遊びで大敵なのが「日焼け」です。

日焼けをしないためのお話、日焼け予防についてはお伝えしたと思いますが、今回は「日焼けをしてしまった時」についてお話していきます。

日焼けについておさらいすると、炎症の一つ、となります。

 

日焼けの正式名称は「日光皮膚炎」

日焼けは正式には「日光皮膚炎」と言い、いわゆる炎症になります。

もっと簡単に言うと、ヤケドをしている状態で、医学的に熱傷1度と言います。

皮膚の表面がヒリヒリして痛い、薄く皮がむけて余計痛い、と言った状態です。

この原因は紫外線に当たることです。紫外線に当たることでこの症状が出ますが、他にも肌の老化を早める作用もあり、結果としてシミやそばかすの原因にもなります。

 

日焼けをしてから72時間以内にケアをする

予防をせずに紫外線に当たってしまい、痛みや皮がむけた状態になると「日焼けした」状態になります。

この時にどうすれば良いのかと言うと、「72時間以内に」ケアをすることです。

この72時間、日数にして3日間という時間は、実はメラニンが作られる時間なのです。

メラニンが作られるまでにケアをすることで、シミやそばかすを防ぐことに繋がる、という事です。

ただし、万が一水ぶくれが出来ていたり、吐き気や頭痛がある時は、重度なヤケドをしているのと同じなので、すぐに病院に行ってください。

前項でもお伝えしたように、日焼けはヤケドですので、実は冷やすことが非常に良いケアになります。

 

日焼け直後に「冷やす」

一番最初にするべきことで、一番簡単なのが「冷やす」ことです。

冷やすのが早かったら、後々のお肌のケアがとても楽で、回復しやすいためです。

冷やし方は普通に、氷や冷たい濡れタオルで、日焼けした部分を抑えるというので大丈夫です。

このとき、直接氷をあてるのではなく、タオルなどを巻いてワンクッション置いてから冷やすと、痛みも和らぐのでおすすめです。氷ではなくシーブリーズのような冷却ジェル、ローションももちろん有効です。

また家に帰ってからだと、水シャワーも効果的ですが、水の勢いが強いと刺激になってお肌にダメージになる可能性があるので、弱めにして軽く流すようにするのがおすすめです。

もっと言うと、洗面器に氷水を張って、それをゆっくり体につけて冷やす、というのも手です。

これらを72時間以内にしてみてください。

 

冷やすのが難しい時は「保湿」

冷やす以外のケアだと、保湿があります。

日焼けをしているという事は、お肌がダメージを受けているということですので、保湿をするだけでも、回復の速さやシミ、そばかすの出方が変わってきます。

普通の化粧水、ローション、乳液などで良いです。また顔にはシートマスクやパックのような物も有効ですので、つけてみてください。

そしてもう一つ、内側からも保湿するために、水分も補給してください

もともと、夏場に外で遊ぶときは水分補給は絶対欠かせないですが、お肌のうるおいにも必要ですので、意識して多めに摂ってください。

 

皮がむけるほどの日焼けの場合

皮がむけるほどの日焼けの時は、まず前提として、皮をむかないでください

日焼けしたときにむける皮は、いわゆるかさぶたのような物です。

傷をして出来たかさぶたをはがすと、また血が出てくるのと同じく、お肌を治している最中なのです。

そこで皮をはがしてしまって菌が入ったりすると、治りが遅くなるとか、痛みが強くなって悪化することに繋がります。

なので触らないで、自然にとれて行くのを待ってください。

日焼けした状態から元に戻るのには、およそ1か月かかります。

皮が元に戻るのは1週間ほどですが、そこから完全に普通のお肌になるには、1か月ほどは必要になるので、出来るだけ刺激をしないで、保湿と水分、栄養補給をして、お肌を回復していってください。

 

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属