そのだるさ、夏バテ?脱水?冷房疲れの見分け方#1004

夏に起こる夏バテ・脱水症状・冷房疲れ

先日の仕事終わり、普通の疲れと違う感じの疲れがして、チャットGPTに聞いてみると、脱水症状かもと言われました。

普通に水分補給はしていましたが、半信半疑でもう一度水分をとってみるとすぐ良くなって、少しショックを受けたということがありました。

今回はこの経験から、夏特有の疲れやだるさについて、今一度まとめてみます。

夏に起こるだるさの原因

夏になると、朝から体が重いとか、冷房の効いた部屋では体が冷えるのに、外へ出ると一気にしんどくなる、頭がぼんやりする、食欲がないなどの不調を感じる方が増えると思います。

夏特有のだるさというものは、原因が一つではなく、複数の要因が重なって現れるケースが多いのが特徴です。

その代表的な原因として挙げられるのが、冷房による寒暖差です。例えばエアコンの効いた室内と屋外の暑さを何度も行き来すると、体温調節のために血管の収縮や拡張、発汗などが繰り返され、自律神経が休む暇なく働き続けるため、強い疲労感やだるさにつながります。

しかし、熱中症予防のためにはエアコンの使用は欠かせませんので、冷房を使わないのではなく、冷えすぎを防ぐという考え方が大切になります。

次に見逃せない原因が、最近の自分にも起こった脱水です。

先ほどの自分の例だと、思いつく限りでも1.5リットルほどは水を飲んでおり、量で考えると全く脱水症状になる恐れは無いと思っていました。

しかし、水分をしっかりとっていると思っていても、気付かないうちに汗をかき、体内の水分が失われているのです。

例えば冷房の効いた室内では汗がすぐに乾くため、汗をかいている自覚がないまま脱水が進むことも珍しくありません。

また当然、仕事中だからと水分補給を後回しにしたり、トイレを気にして飲む量を減らしたり、コーヒーだけで過ごしたりといった小さな積み重ねも水分不足の原因になります。

脱水のサインとしてはだるさや頭痛はもちろん、立ちくらみ、口の渇き、尿の色が濃い、足がつるといった症状も現れます。

そして悪化することで、熱中症へ進行する可能性がありますが、熱中症は炎天下の屋外だけでなく、室内や夜間でも発症します。

めまいや吐き気、強い頭痛などが現れた場合は、熱中症の初期症状として充分注意してください。

救急車を呼ぶケース

熱中症などの回にも重なる部分ですが、脱水症状や熱中症では、危険な状態の場合だと救急が必要になるケースもあります。

もし、動けない、水分が飲めない、いつもと様子が明らかに違うほど苦しい、といったことがあれば、すぐに医療機関を受診するかその場で救急要請が必要になります。

他には、立っていられないほどのふらつき、ぐったりとする、激しいこむら返り、自力で水分補給ができない、意識がぼんやりして受け答えがおかしいなどの症状がある場合も必要です。

それ以外の症状であれば、冷えすぎが主な原因なのか、水分不足が主な原因なのかを見極めて、対策を行います。

冷え対策と水分不足対策を

例えば冷房の効いた部屋で手足やお腹が冷える、首や肩がこる、屋外へ出ると急に体調が悪くなる場合は、寒暖差や冷えの影響が強いと考えられます。

エアコンの風を直接浴び続けないようにして、羽織り物や腹巻きを活用するなどして、首・手首・足首といった三首や、お腹を冷やさない工夫が効果的です。

一方、口の渇き、尿の回数の減少や濃い色の尿、立ち上がったときのふらつき、集中力の低下などがある場合は、水分不足が関係している可能性があります。

ただし、ビタミン剤をとった後などでも尿の色は濃くなることがありますので、一つの症状だけで判断するのではなく、複数のサインを総合的に確認してみてください。

対策としては、やはりこまめな水分補給を心掛けることが第一になります。

もし脱水症状が強い場合には、OS-1のような経口補水液を利用すると回復しやすくなります。

また、暑さで食欲が落ちると、食事から摂取できる水分や栄養も不足しやすくなるため、食事量が減っている方はその点にも注意が必要です。

重ねてになりますが、夏特有のだるさは、冷えと寒暖差、脱水、栄養不足などが複雑に重なって起こることが多いですので、日頃から体を冷やしすぎず、十分な水分と栄養を補給して、体調を整えていただければと思います。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

相談されたい薬剤師
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属