Voicy更新しましたっ!
今回はついに日本でも本格的に準備に入った、covid-19のワクチンの最新情報のお話
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全世界で3000万人の方に接種が完了
今回は、国内でも本格的に接種時期や対象の検討が始まった、ワクチンについてです。
1月13日時点で、世界では約3000万人の方に接種が完了しています。
製薬会社の内訳としては、ファイザー/ビヨンテック社のものが42か国で承認され、モデルナ社は31か国、アストラゼネカ社が7か国、ロシアのスプートニク社がロシア含めて6か国、中国系のシノファーム社が中国と東南アジア諸国の4か国で、承認がされています。
接種人数の内訳
国別ではアメリカと中国でそれぞれ1000万人ずつ、接種が完了しており、イスラエルで200万人、イギリスで300万人にワクチン接種、という報道がされています。
特徴的なのはイスラエルで、200万人という数字はイスラエルの人口の2割にあたり、全人口の2割の方がワクチンを接種した国、となっています。
そしてもう一つ、アメリカでは元々の予定では2020年末には2000万人接種する計画でしたが、現状はその半分にとどまっています。
この原因はやはり、いきなりの事で制度や法律の整備が不十分だったり、そもそもの感染状況が非常に悪く、ワクチンの流通が上手く整わない、と言ったことが挙げられます。
一方、前項のイスラエルでは、比較的他国よりも人口が少ない上に、製薬会社との契約に際し、金額やデータの受け渡しと言った面で、好条件を提示したことである程度優先的に供給を受けられたという点があります。
そして現在の日本では、2月の下旬ごろから一部の医療機関を皮切りに、医療従事者、高齢者、基礎疾患を持つ方という順で接種が始まることが発表されました。
効果・副反応は?
次にワクチンの効果と副作用について、現状の情報をまとめると、データを細かく提供しているイスラエルでは、ワクチンを接種した人と、してない人を、それぞれ20万人ずつ分けて感染状況を調べたところ、接種後12日までは感染率が変わらなかったものの、13日目から感染率が3割落ち、そこから日に日に感染率が下がって行った、という報告がされています。
これは今まで何度もご紹介して来た、2回打つ必要があるワクチンの、1回目の接種の時点での調査です。
そして、2回目を打ったところで、95%の予防効果がある、という事が謳われていますので、言い換えれば1回打つだけでは効果が3割程度しか得られない、という事になります。
あくまでも1回目の途中経過という事ですのでまだ何とも言えない部分もありますが、やはり2回目の接種は必要と言えます。
副作用ですが、こちらもイスラエルでデータが上がって来ていますが、おおよそ製薬会社が発表していた程度のものが、実際に見られているようです。
軽い発熱、頭痛がいくつかと、イスラエルからの発表では、顔面マヒが14例、けいれんが5例あったとされています。
これは副作用の中でも大きめのもので、取り立てて発表したような形になります。この割合で言うと10万人に一人程度です。
副作用についても効果と同じように、2回目の接種でまた変わってくる部分もあるかもしれませんが、やはり少なからず存在することは確かと言えます。
ワクチンは打った方が良いの?
ワクチンについて、これまでの回と重ねてになりますが、打った方が良いのか打たなくてもいいのかと言う事については、何度もお伝えしていますが「打った方が良い」と言えます。
なぜかと言うと、打った時と打たなかったときのリスクを比べると、打った方がリスクが低いからです。
つまり、covid-19の重症化や死亡のリスクと、打った際の副作用やアレルギーのリスクとを比べての事です。
ワクチンを接種した人100万人当たりで、副作用がどれくらい出たのかと、covid-19の重症化、死亡のリスクとを比べたデータがあります。
これによると、まずワクチンの方ですが、打ったことによる重大なアレルギーは100万人当たりで6人に起き、この数字はインフルエンザのワクチンと比べると10倍ほどと、確かに他のワクチンよりは多い数字になります。
さらに、covid-19のワクチンでは死亡者も確認されており、100万人当たりで0.1人となっています。これは単純計算で3000万人打ったとして3人が亡くなるという計算です。
データを見る角度は様々ありますが、現在世界中でワクチンを接種しているのは高齢者が大半を占めているので、どちらかと言うと死亡リスクが高い方に打っている現状はあります。
ワクチンのアレルギーも同じように、年齢によって出やすい可能性も充分あります。なので、一般の成人に打つようになると、もっとリスクが低くなることも考えられます。
一方、日本でのcovid-19による重症化リスクは、現在100万人当たりで24人、死亡リスクは100万人当たり40人となっています。
ご存知のように、年齢が低くなるほどリスクも低くなっていく面もありますが、この100万人当たり40人という数字は、全年齢の方を平均化した場合の数字ですのでこれを見るだけでもワクチンを打つ方が、圧倒的に安全だと思います。
自分がかからないようにすることは、医療資源を守ることにもつながり、同時に周りの人を守ることにもつながりますので、打てる人であれば出来るだけ、打つことをおすすめいたします。