花粉症の患者さんが増加
2026年の1月も中旬ですが、すでに花粉症のお薬が出始めてきました。
かなり早いように思えますが、実は地域によっては、1月から花粉症対策が必要なこともあります。
voicyでも定期的に取り上げておりますが、今回はいちはやく、花粉症についてご紹介していきたいと思いますので、是非今から対策していただければと思います。
花粉症のメカニズム
花粉症とは、本来は体にとって無害である花粉に対して、免疫が過剰に反応してしまうことで起こる病です。
花粉そのものは異物ではありますが、危険なものではありません。しかし、免疫が敵だと認識してしまうことで、花粉を排除するべく鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみといった症状が現れます。
これを具体的に言うと、免疫反応に関わるIgE抗体というものが働いて、ヒスタミンという物質が放出されます。このヒスタミンが粘膜を刺激することで、いわゆる花粉症の症状が引き起こされます。
花粉症は年齢に関係なく突然始まることも多く、これまで平気だった人が、ある年を境に発症することも珍しくありません。
花粉症の時期と見分けのポイント
花粉の種類ですが、まず有名なのがスギやヒノキによる花粉症で、地域差はありますが早いところでは二月上旬頃から花粉が飛び始め、春の終わり頃まで症状が続く場合もあります。
花粉症は命に関わる病気ではありませんが、集中力の低下や睡眠の質の悪化など、日常生活にじわじわと影響を及ぼす病です。
また、この時期は風邪との見分けも重要で、花粉症の鼻水はアレルギーによるものですので、透明でさらさらした状態が続きやすく、同時に目のかゆみを伴うことが多いのが特徴です。
一方で、発熱や喉の痛み、関節痛の症状がある場合や、鼻水が黄色っぽく変化してくる場合は、実際に炎症が起きていてウイルスと戦っている可能性が高いため、感染症を疑う必要があります。
早めに始める花粉症治療
2月に花粉が飛ぶとして、お薬が出始めるのはさすがに早いのではと思われそうですが、これは花粉症の治療にある、初期療法のためです。
花粉が本格的に飛び始める前から薬を使い始めることで、花粉が飛んでから出る症状を大幅に抑える、というもので、花粉が増えてからお薬を使い始めると、すでに鼻や目の粘膜で炎症が進んでいるため、薬の効果が出るまでに時間がかかることがあります。
逆に、症状が出ていないうちに薬を使うことで、症状が出にくくなる、ということです。
使うお薬は一般的な飲み薬で、くしゃみや鼻水、目のかゆみを抑える効果があるもので、細菌では眠気が少ないタイプも増えています。
鼻づまりが特に強い人には、ステロイドを含む点鼻薬が有効な場合があります。
目薬は実際にかゆみが出てから使っても対応できます。
ちなみに、根本的な治療として舌下免疫療法というものがありますが、これは長期間かけて行う治療で、即効性はありませんが、根本的に体質改善ができますので、深刻なケースでお悩みの場合は選択肢の一つになります。
生活の工夫で症状を軽くする
最後に花粉症対策についてですが、まず大切なのはできるだけ花粉を体や家の中に入れないということです。
マスクや花粉症用メガネは、体内に入る花粉量を減らすのに役立ち、帽子をかぶることで髪の毛への付着も防げますが、外から家に帰ってきた時に、上着は玄関や帽子はで脱いで室内に持ち込まないといった対策が重要になります。
服装としては、ポリエステルなど花粉がつきにくい素材を選ぶと効果的です。
洗濯物は部屋干しや乾燥機を活用して、換気は短時間だけにとどめるのがベストです。
そして基本的なことになりますが、睡眠不足やストレス、過度な飲酒や喫煙は免疫のバランスを乱しやすいため、生活リズムを整えることも予防につながります。
早めの対策と、日常の工夫を重ねて、花粉シーズンを乗り切っていただければと思います。
