休んでいても疲れを感じる原因
先週、お盆休みをとり、久しぶりにゆっくりとした休みを取りました。
休み明けというと、だるさが残ったり、やる気が出ないということもあると思いますが、その原因は内臓疲労にあるかもしれません。
内臓疲労とは、消化や吸収などを行う内臓が、使いすぎや生活習慣の乱れによって文字通り疲労した状態です。
長期の休暇や年末年始の休みなど、普段と異なる生活が続く時期には起こりやすいと言われており、例えば外食や飲酒の機会が増えたり、冷たい飲み物や食べ物を多く摂るなどで起こります。
またもちろん、休みによって起こる運動不足や冷房の効いた部屋で長時間過ごすことなども、内臓に負担をかける要因となります。
今回は、お盆休み後に気を付けたい内臓疲労について、まとめて行きたいと思います。
内臓疲労がもたらす症状
内臓疲労が進むと、食欲不振や胃もたれ、便秘や下痢など消化器系の不調が表れやすくなります。
例えばそれほど食べたつもりがないのに、胃もたれすることも内臓疲労の表れと言えます。
そして、だるさやむくみといった症状も出ますが、これは水分や塩分の摂りすぎによってさらに悪化します。
自然に回復するのを待とうとして、疲労が溜まった状態が長期化すると、免疫力や集中力が低下して行き、日常生活に影響が出る可能性があるのです。
内臓を休ませるための方法
内臓疲労の回復は、単純に言えば休ませることに尽きますが、具体的に言うとまずは消化の良い食事に切り替えることが大切です。
例えばお粥やうどん、スープといった、温かくてやわらかい食べ物がおすすめで、胃カメラや大腸カメラの検査前に渡される、消化に良いものリストに含まれる食品をイメージすると分かりやすいかと思います。
また、アルコールは肝臓に強い負担をかけるため、飲み過ぎたと感じるときは2、3日ほど禁酒をして回復の時間を与えるのがベストです。
内臓疲労は消化吸収の力が衰えている状態ですので、もし内臓疲労の疑いがある時は、1日の食事を1回か2回にして軽い食事に減らすのも、胃腸の疲労回復になるためおすすめです。
お薬については、市販の胃腸薬も役立ちますが、胃酸を抑える薬は胃もたれや内臓疲労時には逆効果になることもあるため、便秘や下痢が起こっている場合にはビオフェルミンのような整腸剤で、胃もたれや胸やけがある時は田辺胃腸薬のような消化酵素薬を使うのが最適です。
日常でできる予防と工夫
最後に内臓疲労の予防についてですが、まずはやはり暴飲暴食を避けて、腹八分目を心がけることが基本です。
また、基本的なことになりますが、1日1.5リットルを目安に、食事からの水分も含めてとるようにして、ヨーグルトや納豆、味噌汁といった発酵食品を食事に取り入れるのも腸内環境が整い、内臓疲労の回復になります。
そして、睡眠の質を高めるのも、内臓疲労の回復には大切です。
できるだけ、就寝の2、3時間前には食事を済ませて、夜はしっかり内臓を休ませる時間を確保すると、疲労が残らずにスムーズに日常生活へ復帰できるかと思います。