ドライアイだと歯周病になりやすい
現在、少し問題になっているのが、ドライアイのお薬が不足しているという点です。
医療用のお薬でジクアスLXという、人気を集めていた目薬があったのですが、製造に不備が見つかり、一旦販売と発売が中止となりました。
人気があったお薬が突如販売中止となり、別のお薬に切り替えることになったため、需要がひっ迫しているということです。
これに関連して、ドライアイは実は歯周病になりやすいというニュースがありました。
今回はこのニュースについて、ご紹介してみたいと思います。
ドライアイと歯周病
まず、それぞれについて簡単に説明すると、まずドライアイは文字通り乾いた目のことで、パソコンやスマホを長時間集中して使い続けることで、瞬きの回数が減り、目が乾いてしまう状態のことです。
目が乾くことで、疲れ目や視力低下といったことが起きてきます。
次に歯周病は、簡単に言うと歯を支える歯茎やさらにその根元の骨の部分に炎症が起きて腫れや出血を起こし、そのまま弱くなっていくことで最悪歯が抜けていくという病です。
原因は不十分な歯磨きはもちろん、タバコのような生活習慣やストレスによることもあります。
一般的な成人の多くが抱えている病で、歯石除去などを含め定期的なケアが必要になります。
ちなみに歯の炎症が広がってしまい、全身に何らかの炎症が起こることもあるため、とても厄介な病気になります。
目の水分不足が口に及ぶことが
本題となる、ドライアイと歯周病についてですが、これは一部の場合で、目と同時に口が乾くということがあることが分かって来ました。
目から出る水分が少なくなると、唾液の量も減り、口の中も自然と乾燥しやすくなる、ということがあるのです。
その結果、口の中の細菌のバランスが崩れ、歯周病のリスクが高まるということです。
さらにこの逆に、歯周病がある人がドライアイになりやすい可能性が高い、ということも言われています。
前述したように、歯周病による炎症が全身に広がることが分かっていますが、これによって、目にダメージが与えられ、ドライアイになる可能性があるのです。
目と歯のケアを
これらはあくまで一説ではありますが、このように二つの病が相互で関係しあう可能性があります。
こうしたことを防ぐためには、やはり目と歯のケアを日頃から意識することに尽きます。
特にドライアイは、単に目が乾いている様子のことですので、根本的な治療は無く、目を使いすぎないとか、定期的に人工涙液のようなものをさして保護する以外にありません。
ホットアイマスクで、目の血流を良くするのももちろん効果的です。
歯周病予防の最大の方法は、やはり歯磨きが一番になります。
推奨されているのは朝と夜の1日2回で、ポイントは歯間ブラシなども使って、歯垢をとることと言われています。
歯医者さんでは歯石除去もありますが、日頃から少しずつでもケアしていくことが何より大切です。
歯医者さんの定期健診は、可能であれば年2回ほどがベストとされていますので、心当たりがあれば行ってみてください。
ちなみに、体質的に唾液が少ないという方も居るかと思います。
その場合はとにかく、食事中や食後に水分をこまめにとって、口の中が乾かないように意識してください。
歯周病は炎症ですので、ストレスや生活リズムの乱れによって、免疫力が低下することでも起こりやすくなるので、ストレス対策等も欠かさずにしていただければと思います。