冷え・浮腫を一掃!朝夕が涼しい今こそ巡り改善!#927

季節の変わり目こそ冷え対策を

ようやく全国的に涼しくなりはじめましたが、日中は暖かくても朝夕は冷え込みが強く、寒さを感じることもあると思います。

そして、冷えやむくみを訴える人が増えるのも今時期です。

今回は、今こそ気を付けていきたい、冷えとむくみについてのお話です。

冷え・むくみの原因

いわゆる手足の冷えやむくみが起こる原因は、まずむくみは血管やリンパ液の流れが滞り、血管から細胞に水分がたまることで起こります。足は重力の影響を強く受けためむくみやすく、血液やリンパ液の戻りが鈍ることで、だるさや不快感が出やすくなります。

また、冷えは自律神経の乱れや末端の血流不足が主な原因ですが、鉄分不足や甲状腺の不調などが背景にある場合もあります。

秋特有の寒暖差や台風による気圧変動によって自律神経を乱しやすく、血管の開閉がスムーズにいかなくなることで、手足の冷えや体のだるさを感じやすくなるのです。

冷えやむくみを和らげるためのケア

冷えやむくみのケアとしては、まず体をしっかり温めることが大切です。

特に毎晩お風呂に浸かるのは、自律神経を整えるためにとてもおすすめです。

温度は40℃程度で、最低でも10分から15分ほどゆっくり浸かることで、血流が改善するため冷えやむくみが解消でき、睡眠の質も向上します。

タイミングとしては寝る1時間半前が理想で、お風呂から上がった後に軽いストレッチを取り入れると体温の変化がよりスムーズになり、自然な眠気を促します。

また、ふくらはぎは第2の心臓とも呼ばれるほど重要で、下半身から血液やリンパ液を心臓に戻すポンプの役割を果たしますので、1時間に1回は立ち上がったり足首を回したりして、ふくらはぎを動かして、血流をサポートするとことが冷えやむくみの改善につながります。

ちなみに、秋は夏よりも汗をかかなくなってくるため、自然と水分の摂取量が落ちることがあり、知らず知らずのうちに水分不足に陥ることがあります。

水分不足から、冷えやむくみが起こることもありますので気をつけてください。

注意が必要な症状

ちなみに、単なる冷えやむくみと思っていても、深刻な事態になることもあります。

例えば、片足だけが突然腫れる、左右の足で大きな差がある、むくみと同時に熱感や頭痛、息切れが伴う場合、また妊娠中の急激なむくみなどは、何らかの異常が起きた可能性がありますので、早めにお医者さんに相談してください。

冷えでは、冷えと同時に手足が急激にしびれたり、皮膚が紫色に変化した場合も危険なサインですので、すぐに相談していただければと思います。

生活習慣と食事でできる予防

最後に、日常生活の中でできる予防策としては、例えば朝のルーティンの一つとして、起きたらコップ1杯の白湯を飲んで、つま先立ちや肩回し、股関節のストレッチを30秒ずつ行うようにすると、血流がとても良くなります。

また例えば、通勤時などで階段を使う回数を増やすというだけでも、十分な運動効果が期待できます。

もっと簡単なものだと、普段デスクワークなどで座り仕事をしている場合は、座面を少し高めにすると、ふくらはぎに刺激が行きますのでおすすめです。

食事面では、塩分の摂りすぎに注意が必要で、塩分が多いと体内に水分がたまりやすくなり、むくみを悪化させます。

塩分量としては1日6g程度を目安にして、味噌汁の塩分を控えるなどで意識してみるのが良いかと思います。

例えばサラダチキンや海藻サラダでドレッシングにオリーブオイルを使うと、塩分量を抑えながらもしっかりと味付けされたサラダになりますので、とても便利です。

冷え対策は単純に、首回りや手首足首を冷やさないように、重ね着をするだけでも対策になります。

まずは冷えないように温めて、なるべく動かすことを意識して、過ごしていくのが良いかと思います。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

相談されたい薬剤師
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属