Voicy更新しましたっ!
今回はワクチンの具体的なお話、最新情報について
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ワクチンは変異株にも効果がある
現在、世界的にも脅威となっているのが、covid-19の変異株です。
イギリスや大阪、インドと言ったところで変異した、最初の型とは若干違うタイプのウイルスです。
最初に簡単に言うと、現在日本も含めた世界中で接種が始まっているワクチンは、こういった変異株にも効果が認められています。
変異株のおさらい
まずイギリス変異株については、少し前の507回でも触れていますが、簡単におさらいすると、従来型と比べて1.3倍ほどの実効再生産数があり、単純に感染力が強いタイプとなります。
従来型では、高齢者や基礎疾患のある方のほうが感染しやすいとされていましたが、変異株では基礎疾患のない若い方、健康な方でも感染して重症化するケースが珍しくありません。
特に、10代の方でも、30代や40代と同じ程度の感染力があることが分かっています。
そしてインド変異株については、まだ分かっていないことが多いので何とも言えませんが、感染が広がるスピードが非常に早いことは確かです。
数字で言うと、従来型より40%から60%ほどの強さがある、とされています。これは研究途中で確定的なことはまだありませんが、やはり感染力は極めて高いとされています。
ワクチンが変異株に効く理由
最初に流行った従来型を基にワクチンを開発しているため、その従来型からウイルスの形が変わったのだとしたら、ワクチンの効果は無くなるのでは、と思われるかもしれません。
しかし、それでもワクチンには充分効果があります。
横浜市立大学の研究グループが、ワクチンを2回打った105人の方を対象に行った調査で、ワクチンを打った人に出来る血清に、ウイルスをやっつける抗体がどれだけ出来ているかを確認しました。
これで、1回目の接種後に取った血液では、従来型への抗体が75%出来ており、変異株ではイギリス型が18%、南アフリカ型が21%、インド型が37%でしたが、2回目の接種後には従来型が99%、イギリス型変異株が94%、南アフリカ型が90%、インド型が97%と、全種90%以上の抗体が確認され、ワクチンの想定通りの効果が得られることが判明しました。
このデータは、日本の大学が日本人を対象に行った調査ですので、特に信頼性が高いと見て良いかと思います。
ワクチンは2回打たないと効果が低い
意味がありません。
日本ではまさに今、高齢者への接種がスタートしていくという段階であり、一般の成人への接種はここからさらに時間がかかります。
ですので、今一人一人がするべきことは、何度も繰り返しになりますが、これまで通りの感染対策です。
特に、最初に書いたように、変異株は従来のものよりも非常に感染力が強く、これまで提言されてきた「3密」のうち、一つだけの状態でも感染するリスクが高い、という事が言われ始めています。
ですので、原点に立ち返って「飛沫が付着しない」ことを今一度意識していきましょう。
マスクをして人と距離を取る、食事も出来るだけ間隔を開けて不用意な会話はしない、そして換気をしっかりとして密閉空間を作らない、という3密回避の原点を今一度思い出して、入念にしていくことが大切です。
そして、この3つの密が集まる、というのではなく、このうち一つの密も作らないようにする、というのが、感染力の高い変異株への有効な対策になります。
ちなみに手洗い、アルコール消毒は、変異株でも問題なく殺菌します。
まだ苦しい日々が続きそうですが、どうにか、ワクチンが行き渡るまで、ワクチンの効果が充分に得られるまで、こうしたことを徹底していってください。