油断大敵!夏バテだけじゃなく秋バテにもご用心!#445

Voicy更新しましたっ!

今回は秋にも気を付けて行きたい疲れ、秋バテのお話

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「秋」特有の疲れ

夏バテは非常に有名で、voicyでも何度かご紹介していますが、今回はその後、秋に来る疲れの、秋バテのお話です。

231回で詳しく触れていますが、簡単に言うと夏の暑さによって水分や体力を消耗するとか、室温と外気温の差で自律神経が乱れやすくなる、ということですが、こうしたことがまた季節が変わった時に、起こり得るのです。

時期としては9月に入って落ち着いた、後半ごろに、夏バテのように体のだるさや疲れ、朝の眠気が強いとか、食欲のなさ、胸焼けのような症状、さらに頭痛や立ちくらみなど、様々な症状があります。

暑くなく、少し涼しくなってくるこれからの「秋バテ」に注意してみてください。

 

秋バテの原因は夏特有の過ごし方に

もし、夏が終わったのに、変な疲れがある場合は、夏の生活習慣に原因がある可能性があります。

夏バテの回でも触れましたが、クーラーの効いた部屋で冷たいものをたくさん摂っていたなど、体を常に強く冷やしていたりすると、血液の流れが悪くなります。

また、外気温との差が大きくなるため、自律神経に大きな影響が出ます。

これが結果的に様々な症状となって現れる、というのが夏バテですが、これを秋まで引きずるというのが、秋バテです。

秋は秋で朝晩の気温差があり、さらに台風も9月や10月は多く、秋雨前線があって気圧の変動も非常に多い季節になります。

その季節の直前に、自律神経に影響が出やすい夏を過ごしていることになるため、症状が出やすいのです。

ちなみに、voicyでは421回で自律神経について、365回で体の冷えについてまとめておりますので、参考にしてみてください。

 

秋バテ予防は体を冷やしすぎない・自律神経を整えること

予防としては、夏バテと似ていますが、体を冷やしすぎないで温めることと、自律神経を整えることにあります。

まず体を冷やしすぎないことですが、これは具体的には外気温との差を少なくするのがポイントで、数字で言うとプラスマイナス5度以上、外の気温と室内の温度に差があると、自律神経に影響が出やすいとされています。

これは例えば夏場で、外が40度近い時には室温を30度以上にした方が良いということではありません。

あくまでも今の時期、夏から秋へ季節が変わるこの時に、徐々に外気温との差を減らしていくことで、自律神経に負荷をかけないようにする、ということです。

また、これは夏にも言えることですが必要以上に冷たいものを食べて、内臓を冷やさないとか、シャワーで済まさずにきちんと湯船に入って体を温めることも大切です。

体、内臓が1日1回しっかりと温まると、血液の循環が良くなり、自律神経に良い刺激となり、整っていきます。

そしてもちろん、睡眠も重要になりますので、涼しくなって寝やすい今こそ、しっかりと睡眠をとるようにしてください。

 

食べ物は秋が旬の野菜がおすすめ

食事については、さつまいもやニンジンのような野菜は体を温める力がありますので、とてもおすすめです。

そして、夏バテの回でもお伝えしましたが、疲労回復のビタミンB1が豊富な豚肉は、秋でも当然ながら大活躍するお肉です。

ニンジンと豚肉の野菜炒めとかでも充分効果的ですので、是非意識してとってみてください。

 

 

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属