病院や家で感染症にかからない為に#289

Voicy更新しましたっ!

今回は、病院や家で他の人から風邪などをもらわないようにするために。

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インフルエンザの大流行

今年というか、毎年だいたい「インフルエンザが大流行」と言われていますが、今年の場合は過去最高に迫る勢い、と言われています。

過去最高とは2009年の新型インフルエンザの時で、あの時はほぼパンデミックと言えるほどの大流行でした。確かに感覚的にもその時ぐらい、それを超えるぐらいのイメージで患者さんが多いと思います。

インフルエンザに限らず、ウイルスは病院でもらうことが非常に多いので、今回はそれを防ぐために、菌をもらわないために必要なことを詳しくお伝えしていきます。

 

病院から帰ってきたら症状が悪化する、というケース

最近特にインフルエンザが流行しているとお伝えしましたが、この時に一番怖いのが、軽い症状で病院に行く、ということです。

最初は軽かったのに、帰ってから2、3日経つと徐々に重くなってきて、また病院に行ったらインフルエンザになってた、ということが本当によくあります。

なので、「自宅療養」という選択肢を是非覚えておいていただければと思います。

熱がない場合や、熱が38度未満、6歳以下のお子さんの場合は38度5分未満程の場合は半日か8時間ぐらい寝込んで様子を見て、それから病院に行くか判断するのがおすすめです。38度ぐらいの熱でも、1回出ても徐々に下がってきて調子が良くなるということは結構あります。

また、以前もお話したように、風邪薬をもらっても症状が和らぐだけで、風邪そのものが治るわけではありません。

ただし、もし症状が重い場合、熱はそうでもないのに全身に痛みがある、だるいとかがあれば病院での処置が必要なので、病院に行ってください

 

インフルエンザの流行中に病院に行かなければならない時

ただ、問題なのはインフルエンザの流行に関わらず病院に行く必要がある、という方です。

学校や会社から診断書をもらう必要がある方、ルール上行かないとダメな方はもちろんですが、例えば血圧のお薬、糖尿病のお薬は時期問わず定期的に受診しなければなりません。

特に内科に用がある方は、インフルエンザで来られている方と至近距離ですれ違う必要があります。

そういったところでも、する予防は同じです。ただより充分に意識して、対策していく必要があります。

まずはマスクがおすすめです。

インフルエンザでもマスクをしていない方は非常に多く、自分からつけて予防していってください。使ったマスクを捨てる場合は、必ず面の部分は触らずにゴムの部分だけを触って捨ててください。

あとはお茶かお水を15分おきぐらいに飲むとか、病院を出るときはアルコール消毒をしっかりして出る、などをやってみてください。

 

出来るだけキッズスペースで遊ばせない

お子さんを連れて行く方は、出来ればですがキッズスペースは避けた方が良いです。キッズスペースは感染対策が意外に難しい場所で、あそこから感染するという事がよくあります。

ただ待ち時間が長い時はどうしても退屈なので、鼻とか口を触らないように注意するとか、マスクをつけて遊ばせる、遊び終わったら手指をアルコール消毒する、と言った対策も良いです。

ちなみに車の中で待つ、という手もあります。

薬局だとできるところが多く、例えば車の中で待ってると言ったら、電話をかけて来てくれたり呼びに来てくれたり、と言ったことがあります。病院だとなかなか難しいですが、薬局でも時間がかかることがよくあり、待ち時間に感染する可能性があるので、もし車で来ている場合は検討してみてください。

 

家の中での予防は「加湿」が一番

万が一、家族の中の一人が感染したら、まずは加湿をして湿度を50%ほどにしてみましょう。

また、よく家族の中で隔離をして、出来るだけ触れないようにするというのがありますが、大人であればともかく子供はなかなか難しいです。

なので、隔離と言うより、予防としてお互いにマスクをするとか、看病の前後にアルコール消毒を徹底するなどで対策をしてください。

看病の際は、タオルとか服もこまめに変えてください。これはインフルエンザよりも特にノロウイルスにおいて必要で、ノロウイルスは感染力が強く、タオルなどからの感染がよくあるので、絶対に使い回しはしないでください。

 

家族全員で対策をしていくこと

タオル以外では、食器やトイレにも注意してください。

スプーンやフォークは口を直接つける場所なのでウイルスがいる可能性がかなり高い部分です。洗剤を使う上に水で洗い流すので大丈夫なように思えますが、洗う前後で食器を持った時、触った時などは危険なので、前後で手指をアルコール消毒をするなどをしてください。

これはトイレでも、用を足して流すときの水しぶきにノロウイルスがある可能性があるのでふたを閉めてから水を流す、というのがベストです。

こうしたことは普段からの予防になるので、家族全員が普段からやっていくととても良い対策になります。

 

 

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属