清宮君も胃腸炎には勝てぬ(>_<)#193

Voicy更新しました!

今回は、日ハムの清宮君も罹ってしまった胃腸炎について。

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胃腸炎は、おなかの「風邪」

胃腸炎は、症状が熱・腹痛・下痢・嘔吐などと言った症状が出るため「おなかが風邪を引いたのかも」と、言うお医者さんもたくさんいました。

胃腸炎の原因は様々あり、現代社会でとても厄介で有名なノロウイルス」「サルモネラ菌も胃腸炎の原因菌の一つです。

さらに、こうしたウイルス以外にも胃腸炎になることは珍しくありません。

例えば「薬剤性胃腸炎」というものもあります。

何らかの病を和らげるため、傷を回復させるために使用する「抗生剤」を摂取したとき、腸内の菌を殺菌してしまい、それが引き金で下痢や発熱を起こすというのも、胃腸炎と言えます。

また、市販の痛み止めによって、胃にダメージが与えられてしまい、同じように下痢などを引き起こして、胃腸炎となることもあります。

胃腸炎になってしまったら

もし下痢、ちょっと気持ち悪い程度でしたら、病院に行かなくても大丈夫です。

なぜかというと、実は「胃腸炎に最適な薬はない」ためです。しかも、ウイルス性の胃腸炎であっても同様です。

胃腸の調子が悪く感じられる、という症状だけで病院に行っても、ビオフェルミンなどのような整腸剤と、水分補給をこまめにするよう言われるだけで、これと言った対策がほとんどありません。

しかし、ノロウイルスなどに一度かかったことがある人はご存知かと思いますが、胃腸の調子が悪いときの水分補給は意外に難しいものです。

ノロウイルスなどつらい胃腸炎の時の水分補給

ノロウイルスなどの場合は、少しでも飲食したらすぐに気持ち悪くなって戻してしまう、ということがよくあります。

そこで便利なのが「経口補水液」です。市販のものだとOS-1等です。

経口補水液と言えば、熱中症の時便利なもので、水分と塩分を効果的に取れる優れものですが、これは消耗した水分などを取れるため、ウイルス性のものの時にもとても有効です。

ただし、熱中症の時のようにごくごくと飲んでも、体は受け付けないことが多いため、ペットボトルのキャップ1杯で、15分に1杯ぐらいのペースで少量ずつ飲むようにしましょう。

このぐらいの量じゃないと、吸収しきれずに戻す可能性が高いので、注意してください。

予防は「手指の消毒」が一番確実

ウイルスが体内に入る時は、やはり食事の際が最も危険です。

手洗いを徹底するのと同時にアルコール消毒をしてから食事をする、というような対策が最も確実です。

ただし、ノロウイルスは通常のアルコールが効きません。

少し値は張りますが、ノロウィルスにも効くって書いている消毒液を常備しておいて、使用してください。

ただ、大変なのが、外食の際に、店員さんなど調理を担当する方の手指が汚れている場合には避けようがないと言う点です。その場合は熱がしっかり通ったものを食べる、というような対策でしのぎましょう。

ちなみに、もし「これを食べたら確実におなかが痛くなる」と言う場合は、アレルギーの可能性があるため、心当たりがあれば、お医者さんや薬剤師さんに聞いてみましょう。

万が一、戻してしまった場合は

もし、戻してしまった場合は、キッチンハイターを使って掃除をしてください。

ノロウイルスには通常のアルコールでは効かないですが、キッチンハイターであれば充分な消毒効果が得られるため、便利です。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属