Voicy更新しましたっ!
今回は今大流行「タピオカ」のお話。
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今大人気の「タピオカ」とは
タピオカとは、簡単に言うと「キャッサバ」というお芋のでんぷんで作るものです。
でんぷんを水で溶いて加熱して粒にしたものを「タピオカ粉」と言います。
今回は、自分の近所にもタピオカのお店が出来るぐらい、大ブームとなっている「タピオカ」についてご紹介していきます。
キャッサバと言うお芋
タピオカの素となる「キャッサバ」と言うお芋は、南米など暑い国で主にとれる物です。
そしてタピオカは、いわゆるタピオカミルクティーなどで使われているのは、カラメルで着色されています。
キャッサバは高温多湿など、悪条件の中でもしっかり育つという特徴があり、暑い国での食料として非常に役立ちます。
ただし、毒を持っているというのも大きな特徴で、食べるためには毒抜きが必要になります。
生のキャッサバは日本には輸入できず、必ずタピオカ粉、もしくはタピオカパールに加工をして、日本に入ってきます。
タピオカで痩せられる?
たまに「タピオカダイエット」という言葉を見るように、タピオカで痩せる、ダイエットをするという方がいますが、それはあながち間違いではありません。
まず生のタピオカ粉、まだパール状態ではない粉のときは、実は100gあたり355kcalもあります。お茶碗1杯のご飯で考えると、1.5倍ぐらいになります。
そのうち、炭水化物が87.8gも占め、9割が炭水化物でできています。
これだとダイエットに全く役立たないですが、一方で、タピオカパールで茹でた状態、つまり水分を吸収した状態だと、100gあたり62kcalとなります。
さらに、タピオカは「グルテンフリー」で「低GI食品」の一つです。
グルテンフリーのうどん、麺とか、パンと言ったものがあると思いますが、グルテンとは小麦系の食品に含まれるたんぱく質で、小麦アレルギーの原因になるとか、中毒のようにたくさん食べたくなる作用をもたらす物質のことです。
タピオカにはこれが一切含まれていません。
そして低GIとは、ゆっくりと体に吸収される炭水化物が含まれているということで、血糖値が上がりづらいということになり、また吸収に時間がかかるため腹持ちも良いというメリットがあります。
タピオカのおすすめの食べ方
とはいえ、炭水化物であることには変わらないため、食べ過ぎると当然太ります。
目安としては、おやつのように食べて、多くても1日で50gに収めてください。
腹持ちが良いので小腹が空いた時に非常に便利で、例えば食事の前に軽く食べると、早い段階で満腹感が得られるので、むやみに白ご飯をたくさん食べる、といったことを防げます。
例えば晩御飯1食をタピオカに置き換えるという、置き換えダイエットにも、タピオカは便利です。
逆に食後に食べるのはあまり良くないですので、注意してください。
またドリンクにしても、ミルクティーなどにすると糖分を大量に含むことになりますので、糖分を抑える意味でも、飲み過ぎには注意が必要です。
タピオカで気を付けるべきポイント
飲みすぎ、食べ過ぎに注意と言うのは、タピオカに限らずですが、タピオカの持つ特徴として気を付けてほしいことは他にもあります。
タピオカは腹持ちが良いですが、これは消化しにくい炭水化物でできているということで、いわば食物繊維のような働きがあり、便秘の改善にも役立つ可能性があります。
さらに、タピオカには「体を冷やす作用」があります。
よくトマトやキュウリなど、夏野菜は水分が多く体を冷やす効果があるので、夏場にピッタリと言われるかと思います。
タピオカも同じく、体を冷やす効果があるため、前述のと合わせて考えると「おなかを下しやすくする」可能性がある、と考えられます。
夏場に外でタピオカのドリンクを飲むのは良いですが、梅雨の合間とか、肌寒い時にタピオカをとるのは、もしかしたらおなかを壊すかもしれないので、注意してください。
ドリンクにしないで、タピオカだけをとる場合は特に、あたたかいものを一緒に食べるとか、飲むのがベストです。
あともう一つ、個人的に気になったのが、少し社会問題的なお話にはなりますが、タピオカドリンクの容器がかなりポイ捨てされていることです。
タピオカの容器は普通のペットボトルよりも一回りぐらい大きく、自販機のごみ箱に入れると詰まってしまうとか、元々捨てる場所が少なくてポイ捨ての問題がとても深刻だと思います。
できるだけ持ち帰るとか、指定の場所に捨てるようにするのが、良いかと思います。