Voicy更新しましたっ!
今回は今流行っている風疹について。
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風疹(ふうしん)に注意
以前、麻疹(はしか)についてお話したと思いますが、最近は風疹(ふうしん)も流行っているようです。どちらも感染するもので、ワクチンによって予防ができます。特に30代から40代の男性の方で、ワクチンを接種していない方は、是非接種してください。
風疹とは
風疹の症状は、簡単に言うと小さい赤い発疹が出て、徐々に高熱が出てきます。そして首や耳の後ろなどのリンパ節に腫れが出るのが特徴です。
一昔前までは子供がかかるものと、言われていましたが、実は今では風疹に罹る方の9割は大人、とされています。
麻疹も同じですが、子供のころにかかったとしてもあまり重くない病は、大人になってからかかってしまうと重病化する、ということがよくあります。
例えば風疹の高熱の症状も、子供より大人の方が長引きやすく、治りづらいのです。
ただ、風疹は1度かかると二度とかからないうえ、かかっていても全然症状が出ないということもあります。
妊婦さんは特に注意
この風疹は、妊婦さんは特に注意してください。
妊婦さんが風疹に感染してしまうと、赤ちゃんに何らかの障害が残ってしまう可能性が高いのです。これを先天性風疹症候群と言い、世界的にも問題視されており、大きな予防運動の原動力にもなっています。
なぜ今、風疹が流行るのか
風疹は、日本では2000年代に入ってからはほとんど流行していませんでしたが、2010年代から徐々に日本以外のアジア圏で流行し始めてきた、という背景があります。
ここが大きな違いとなっていて、日本の中で流行る場合とアジアで流行ってそれを日本に持って来る場合とでは、2週間ほど潜伏期間があるため、知らず知らずのうちに集団感染する可能性が非常に高いのです。
現在30代から40代の男性の方は特に注意
現在、風疹にかかってしまう方の9割は大人ですが、そのうち7割以上は「男性」とされています。
なぜかというと、1977年8月から95年の3月までは、中学生の女子だけが、ワクチンの定期接種の対象になっていたのです。
それ以降は男女ともに対象になりましたが、この時代は女性がかからなければひとまず大丈夫、という認識があったため、現在30代以上の大人の方では、男性の方が遥に感染のリスクが高いということです。
風疹の予防は、ワクチンしかありません。
MMRワクチンを「2回」打つ
もし予防接種を打ったことがない、と思われる方は、MMRワクチンというものを2回打ってください。
MMRワクチンは風疹だけではなくはしかとおたふく風邪も含めたワクチンで、この3つをまとめて予防できるため、とっても便利です。
これを2回打つとおよそ99%の方が予防でき、1回だと95%と言われています。さらに、2回打っておくと抗体が20年持つとされています。1回だと6,7年になります。若干コストがかかるため、難しいと思いますので、1回でも良いので受けておいてください。
繰り返しになりますが、今現在妊婦さんであればもちろんですが、お子さんを希望している女性の方も含めて、風疹には特に強く注意してください。