Voicy更新しました!
今回は、前回の続きでチョコの話。
・医療・健康ナビ なくすりーなはこちらから聞いてみて下さいね^^v
「アーモンド」と「イチゴ」のチョコ
「アーモンド」とチョコレートはダイエット効果が抜群
チョコレートと一口に言っても、様々なものと相性が良く、実際いろいろなタイプのものが販売されていますが、中でも代表的なのが「アーモンド」と「ストロベリー」だと思います。
まず「アーモンド」は健康に良い食品で、豆類の持つ質の良い脂分があるため、ダイエットに非常に効果的です。
栄養価が高く、万能な食品ですが、逆に考えるとその分カロリーが高め、ということでもあります。登山などでの栄養補給に用いる方も多いですが、逆に食べすぎると「太る原因」にもなりうるのがアーモンドです。
そこで、チョコレートと合体した「アーモンドチョコレート」を食べると、とても腹持ちが良く、アーモンドだけで食べるのよりもすぐに満腹感が得られるためとってもおすすめです。
「イチゴ」とチョコレートはカカオポリフェノールの吸収を助ける働きが
そしてもう一つ、ストロベリーチョコレートなどのような、イチゴとチョコレートとの組み合わせも非常に便利です。
チョコレートに含まれる「カカオポリフェノール」という成分は、熱には強いですが、酸化しやすいという欠点があります。
酸化しやすいということはどんどん質が悪化していき、有効成分が減っていくということですので、空気に触れすぎないよう早めに食べる必要があります。
しかし、イチゴに含まれる「ビタミンC」が酸化を防ぐため、組み合わせて食べることで、無駄なく充分な量が体内に吸収できるのです。
「疲労回復のため」のチョコレートは無意味
「疲れたときにはチョコで疲労回復」と、効いたことがある方も多いと思いますが、これは実ははっきり言って「嘘である」と断言できます。
疲れたときに甘いものを欲するのは、血糖値が下がっているために感じるものです。
血糖値を上げるように脳が指令を出し、チョコレートを欲することがあります。そして食べることで、血糖値は上がります。
しかし、チョコレートの疲労回復効果は、単にそれだけなのです。
疲労の原因には全く効かないということです。
それどころか、食べすぎてしまうと、一気に血糖値があがってしまいます。
血糖値は激しく上がると、血糖値を下げるために必要なインスリンの分泌量も激しくなります。血糖値もインスリンも、体内に適量がある状態がベストですが、激しく数値が動くとコントロールに支障をきたしてしまい、糖尿病や肥満をはじめとした様々な病の引き金になります。
疲れには豚肉、豆類がおすすめ
疲労回復にはタンパク質が一番最適です。
豆類も効果的なので、前項のアーモンドチョコで血糖値を上げつつたんぱく質も取る、ということも可能です。
ビタミンはビタミンB1がおすすめで、酸っぱいものや果物に豊富に含まれるクエン酸も疲労回復効果があります。
チョコで鼻血が出る根拠はない?
チョコレートにまつわる最後のお話に、「チョコレートを食べすぎると鼻血が出る」ことについて考察してみます。
実は、これは「医学的な根拠はない」とされていますが、個人的には「チラミン」という物質が影響していると考えられます。
チラミンとは、いろいろな食品に含まれていますが、チラミンは最初は血管の粘膜を閉じる作用がありますが、逆に効果が切れるとその反動で血管の粘膜が開くのです。
食べながら鼻血が出るわけではなく、食べてしばらくしてから突然鼻血が出るのは、このチラミンによるところ、と思えそうですが、出血するほどのチラミンがチョコレートに含まれている、とは考えにくいです。
ただ、個人的には、お子さんが多めにチョコレートを食べてしまうと、わずかな働きのチラミンとはいえ、血管の収縮作用によって、鼻血が出てしまうのでは、と思います。