まだまだ目は若返る?!老眼の真実と進行を防ぐ技#912

老眼になってきたと思ったら

個人的に先日から、昔よりもスマホが見づらくなってきたように感じました。

試しに、少し距離を離してみると見やすくなり、いわゆる老眼が進んだのだと気づきました。

実は老眼については、voicyでは一度も取り上げていませんでしたので、今回は自分の例ももとに、老眼についてまとめてみたいと思います。

老眼という状態

老眼とは、簡単に言うと遠くは見えるのに近くがぼやけて見える状態です。

医学的に正式名では老視(ろうし)と言い、加齢に伴い目のピント調節機能が低下することで起こります。

目の中にある「水晶体」というレンズが、年齢とともに硬くなり、近くに焦点を合わせる力が弱くなるもので、主に40代後半から自覚する人が増え、60代にかけて徐々に進行していくのが一般的です。

最近では、スマートフォンやパソコンの長時間使用により、以前よりも若いうちから老眼を感じる人も多く、例えば疲労がたまる夕方ごろから見づらくなるとか、スマホを離さないと見づらくなってくる、といった症状が現れる場合は、初期の老眼のサインかもしれません。

ちなみに近視の人はもともと近くにピントが合っていますので、老眼が進行しても気づきにくいという特徴があり、見えづらさはもともとの近視のせいだと勘違いし、老眼が見逃されるケースも多いです。

老眼とは病気ではなく、加齢によって誰にでも起こる自然な現象で、老眼=老化と不必要にネガティブに捉えず、早めに対策を取ってください。

眼鏡店で眼鏡を作成しなくとも、100円ショップなどでも手に入る老眼鏡を使うだけでも、目の負担はぐっと減りますので、試して見ていただければと思います。

老眼予防のために

老眼予防としては、まずは目への負担を軽くすることを意識してみてください

例えば、手元の作業を行うときはしっかりと明るくするだけでも負担は軽くなり、老眼の進行が緩やかになります。

また、疲れた時は目元を温めたりマッサージをして血行を促すのも、疲労がとれますのでおすすめです。

ちなみに目のピント調節機能は、毛様体筋という筋肉によって行われていますので、そこを鍛えるピント運動を1日に数回行うと、ピント調節力の維持が期待できます。

これは手の指を目の近くに置いて見つめ、そして遠くの景色を見て、両方にピントを合わせていくというものです。

この動きがいわば筋トレのようになりますので、とてもおすすめです。

日中に日差しの強い外に出ることが多い方は、紫外線も老眼などに影響が出ますので、出来ればUVカット機能付きのサングラスを使用すると、よりおすすめです。サングラスはレンズが濃い色でなくても、UVカット機能があれば効果は得られます。

ビタミンとたんぱく質を欠かさずに

最後に食生活についてですが、目に良い物と言えばブルーベリーやルテインが有名ですが、やはりそれ以外でも特にビタミンが豊富な緑黄色野菜、DHAやEPAを含む魚、ナッツ類なども目の健康を支える栄養源になりますので、欠かさずにとっていくのがベストです。

そして基本的なことですが、質の高い睡眠をしっかり取ることや、パソコンやスマホを使用した時にはこまめに目を休めるのも大切ですので、普段から意識していただければと思います。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

相談されたい薬剤師
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属