Voicy更新しましたっ!
今回は、目に出来る「ものもらい」のお話
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目にできる「ものもらい」「めばちこ」
今回はものもらいについてですが、ものもらいは方言で様々な言い方がある病で、北海道から沖縄まで数多くの種類があります。
大阪では「めばちこ」愛知など東海の方では「めいぼ」北海道では「めっぱ」さらに熊本では「お姫様」沖縄では「おともだち」と呼ばれることもあるようです。
実は夏場に多い病の一つで、実際薬局に来る患者さんも増えているので、今回はこのものもらいについて、少しご紹介していきます。
汗が一番の原因
ものもらいは、いわゆる炎症の一つで、単に汗をかいて菌が繁殖して、炎症が起きて痛いとか膿が出る、という仕組みです。
その炎症が起きるのが、涙が出る場所ということです。
正確に言うと、目のどの部位で炎症が起きるかで、正式名称が変わります。
例え仕組みは変わらないため治療法もほぼ変わりません。
ちなみに、目と言えば、先日「はやり目」についてご紹介しましたが、はやり目はもっと大量に涙が出て、痛みやかゆみももの凄い強い症状なのが特徴で、他人へも感染する重い病です。ものもらい、感染することはありません。
ものもらいは「何もしなくても治る」ことが
ものもらいは、昔の言い伝え、迷信で、3軒の家から米をもらってそれを食べると治る、というものがありました。全く治療でもなんでもないですが、それで良くなるというお話があります。
実は、清潔にしてたら治る、というのがものもらいの大きな特徴で、きれいにしていると自分の免疫力だけで自然と治っていきます。
ただし反対に、こまめに洗わないとか、目を頻繁に手で触ってしまって雑菌がなかなか減らない、などになると、悪化して膿がたまって痛みが強くなる、と言ったことがあります。
しかしそれでも、膿を出し切ると、自然と良くなります。
目の刺激を減らすと、早く治る
早く治すためにはまず目への刺激を減らすことをしてください。
例えばコンタクトをしているのであれば、治るまではメガネをかけるようにすると、負担が減るのでおすすめです。
もちろん薬で雑菌を殺すのも手です。
市販の「抗菌」と書いてあるものであれば大丈夫です。
具体的にはロート抗菌目薬EXとか、サンテ抗菌新目薬などで充分治ります。
もし、大きい腫れがあるとか、膿が大量にたまっているような場合は、眼科にかかってください。
膿を出すとか、炎症を抑える薬を直接注入する、と言った治療ができます。
市販の目薬では難しそうなときは、遠慮なく眼科のお医者さんに診てもらいましょう。
ものもらいにならないために
ものもらいの予防としては、やはり清潔にすることが一番の予防になります。
不必要に目を触らないことはもちろんですが、コンタクトをつけるときに手を入念に洗うのも、非常に大きな予防になります。
また、寝る前には必ずしっかりと洗い流すことをしてください。
後はやはり、免疫力を高める、ことが大切です。バランスの取れた食事で、睡眠を充分とる、と言った基本的なことも、ものもらいの予防につながりますので、意識していきましょう。