健康診断正しく受けてますか?#303

Voicy更新しましたっ!

今回は、会社や学校で良く行われる「健康診断」の話

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健康診断は、企業が義務付けられている

健康診断は正社員はもちろん、パートの方でも、フルタイムなど長期間で出る方であれば必ず受けると思います。

なぜかというと、企業が労働者に対して受けさせなければならないためで、自覚症状が無いものがあれば早めに発見して、治療してもらうためです。

企業側としては、従業員が健康であれば良いに越したことは無いので、どういうタイプでも必ず何らかの形で健康診断を受けさせるのです。

ただ、健康診断は間違った受け方をしては意味がありません。

今回はその健康診断にまつわるお話をしていきます。

「健康診断だから」と言って生活習慣を変えては意味がない

大前提として、健康診断だからと言って、1週間とか2週間生活習慣を変えるのは、辞めてください。

健康診断は、今の生活習慣がどういった影響を及ぼすのかを企業や学校が知るものです。

今の数値が良ければ健康、というわけでは決してありません。

また、実は検診は結果だけ見ても不十分なことが多く、例えば再検査や精密検査のように、後日また改めて検査をするという事はよくあります。

もし、自分の検査結果に疑問がある場合は、その結果がどういう意味があるのかを尋ねて、解説してもらうのも手です。

お医者さんもそうですが、薬剤師もこういった健康診断で出るような数字に関しては強いので、相談に乗ってくれます。

検診を機に生活習慣を改めて、それを続けて行くのであればそれはそれで良いですが、それが1週間後とかの健康診断に反映されるのは難しいと言えます。

胃カメラとバリウムなら、胃カメラの方が絶対良い

あと、胃の検査が必要という場合もあると思いますが、その時は胃カメラの方がおすすめです。

単純に、胃カメラだと中が見えますが、バリウムは中が見えないためです。

バリウムを飲んで検査をした方はわかると思いますが、たくさんの量のバリウムを飲んで、ぐるぐる回されます

そこまでしても、見えるのは胃の粘膜そのものではありません。

しかし、胃カメラであればポリープもピロリ菌も簡単に確認できます。

この違いだけでも非常に大きいと思います。

バリウムも胃カメラも大変

ただし、バリウムも大変ですが胃カメラも非常に大変です。

場合によっては麻酔をして胃カメラをしてくれるところもあるので、できればそういったところを活用してください。

ただ、企業によっては、胃カメラができない病院さんに決めているところもあります。

それはまた別な問題として存在しますが、出来れば胃カメラを使うところで受けてみてください。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属