Voicy更新しましたっ!
今回は頂いたコメントから、脂質の数値のお話
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LDLとHDLが高い・低い時
先日、コメントで「健康診断の時に、LDLとHDLが高い自分と、低くい同僚の人、どちらも脂質異常と診断されました」というものをいただきました。
voicyでは何度か健康診断やコレステロールについてお伝えしており、コレステロールについては310回にて。詳しくお伝えしています。
今回はコレステロールそのものというよりも、健康診断で表される「LDLとHDL」について触れて行きます。
脂質異常症とは
脂質異常、脂質代謝異常は大きく分けて3つあり、高LDL血症と低HDL血症、高TG血症の3つです。
まず、HDLは善玉コレステロールのことで、これが著しく低いと低HDL血症となります。
悪玉コレステロールは多過ぎると体に悪影響を及ぼすため、悪玉コレステロールが多過ぎると、改善の必要があります。善玉は逆に少なすぎるとダメですので、低すぎると改善する必要がある、となります。
そして、TGはトリグリセライドのことで、いわゆる中性脂肪のことです。
これが高いと中性脂肪が多過ぎることになり、脂質異常の一つ、となります。
これら全て自覚症状が無く、血液検査で見ない限りほぼ分かりません。その上で、心臓や脳で血管が詰まって突然死する、というリスクが高いのが特徴です。
自覚症状が無いため、治療の意志もあまり乗らず、さらには治療を続けるのも時間がかかり、大変なので、割と放っておかれやすい項目になります。
しかし、いわゆる心筋梗塞や脳梗塞の原因に直結することですので、それらを予防するためにも、きちんと改善していくのが大切になります。
ちなみに、コレステロールの回でも少し触れましたが、LDLはどれだけ頑張っても下がらない、という方がいて、お薬でコントロールする必要があるケースもあります。
正式には「家族性」といい、元々悪玉コレステロールが血中に多いということもあり、その場合はお薬でコントロールしていきます。
動物性脂肪に注意
まず、高LDL血症ですが、これはやはり「コレステロール」を控えることが一番です。
中でも動物性脂肪で、お肉の脂身はもちろんですが、バターや生クリームのような乳製品の乳脂肪も同じく動物性脂肪になりますので、取り過ぎないことを意識してください。
特にホルモンのようなお肉は、焼肉とかでももの凄く脂が落ちるので分かりやすいですが、実はレバーとかサガリのような、ヘルシーと言われている内臓のお肉でも、割と脂が多いので、食べ過ぎは禁物です。
また揚げ物に使う油も、基本的にはコレステロールが高いです。特にラードを使った揚げ油は、非常にコレステロールが高いので、特に注意してください。
そして、このLDLを低くするには、食物繊維が便利です。
キャベツやレタスのような葉物野菜はもちろんですが、海藻やキノコ類も非常におすすめです。
また、たんぱく質を取るには、豆腐や納豆のような、豆類もとっても役立ちます。
そして、お酒はほどほどに、たばこは減らすか出来れば辞める、ことがLDLを下げる秘訣になります。
低HDLは「トランス脂肪酸」を控える
低HDLの改善は、トランス脂肪酸を控えることがおすすめです。
トランス脂肪酸とは油を使う揚げ物や、冷凍食品の油に多く含まれており、お菓子では「ショートニング」という種類の油が入っているものに多く含まれています。例えば有名なのは、マックのポテトはショートニングで揚げています。
そして、HDLは有酸素運動で増える、ということが分かっています。
以前もお話しましたが、1週間でトータルで150分で充分運動になります。
そして出来れば、1回の運動は少しきつめに、しっかり疲れる感じで行うと、よりHDLが増えるのでおすすめです。
ただ、HDLも、LDLと同じく体質によってなかなか上がらない、ということがあります。
また他の何らかの病でHDLが上がらないこともあります。
もしHDLが低い状態が続いたら、何かの原因が考えられるので、お医者さんに診てもらいましょう。