梅雨の時期にありがちな「梅雨だる」とは?#221

Voicy更新しましたっ!

今回は、この時期に起こりやすいだるさ。

「梅雨だる」

について。

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梅雨の時期の体のだるさ

五月病と似たような症状の「梅雨だる」という言葉が最近登場してきました。

雨が続くことで気分が沈むようなことですが、例えば体、顔のむくみと言ったこともあります。梅雨の時期にこうした症状でお悩みでしたら、是非読んでみてください。

 

梅雨だるを感じている方は意外に多い

梅雨だるとは、梅雨の時期に起きる体のだるさ、抑うつ感ですが、これも五月病などと同じように、医学的に定められているものではありません。

ただし、この梅雨だるは、日本人の半分以上の方が感じている、という統計データがありました。

これはしっかりととったものではなく、正確なものではないですが、梅雨だるを感じている方はどちらかというと多い、ということです。

 

梅雨だるの原因は「低気圧」にあるかも

梅雨の時期の天気は「低気圧」になります。

人体のは自律神経は、交感神経と副交感神経の二種類があります。

しっかりと休んでいるときは、副交感神経が優位で、活動中は交感神経が優位という風に切り替えています。

この自律神経とは、気圧が低いと「副交感神経が優位になる」という特徴があります。つまり天気の気圧が低いだけで、勝手に「今は休むべき」と判断してしまい、活動のためのエネルギーが低下してしまうのです。

全般的に力が落ちてしまうため、例えば食欲がわかないとか、いつまでたっても眠気が覚めないというようなこともあります。

 

気温の低下・湿度の高さも影響

さらに、梅雨によって気温が高くなりにくい、寒いのも、大きく影響します。

寒さで血管が開きにくくなり、そもそもの自律神経の働きが低下してしまいます。

同時に、湿度も高まるため、汗で体外に出ていくはずの水分が上手くいかずに、むくみが起こる、という仕組みです。

 

朝一で日の光を浴びて、目を覚まさせる

梅雨だるの症状を緩和させるためには、交感神経を優位にさせるための対策が必要です。

一番おすすめなのが朝一で「日光を浴びる」というものです。梅雨時期だと日光がほとんど出ない、ということもありますが、それでも朝起きてカーテンを開け、空を見るだけでも、紫外線は当たりますので、効果はあります。

そしてもう一つ、朝一で「好きなことをする」ことです。

どちらも「朝一」とありますが、これは目覚めてからすぐこれらをやることで、気分が良くなって交感神経が優位になるため、気だるさを大きく取り除いてくれます。

好きなことは、音楽を聴くとか、前の日に準備しておいた好きなものを食べる、など何でも大丈夫です。睡眠から目が覚めてから、1日元気に過ごすためのことですので、試してみてください。

 

手足を温める対策も

またもちろん、冷えの対策も、梅雨だるの改善につながります。

例えば薄手のパーカー、ウィンドブレーカーなどを持ち歩いて、寒くなってきたら羽織るなどはおすすめです。

 

湿邪(しつじゃ)対策には夏野菜がおすすめ

ちなみに、高い湿気によって体内に水がたまることを、東洋医学の世界で「湿邪(しつじゃ)」と言います。

体の中に湿気が溜まっている、という状態で、むくみやおなかの張りの状態を指します。

簡単に言えば、むくみの対策についてです。

これは夏野菜が非常に便利です。

スイカ、トマト、きゅうりなどは水分を多く含んでいるうえ、カリウムという成分のおかげで、体内にある余分な水分を尿として排出する働きがあります。

 

これらの対策をしてみて、乗り切っていきましょう。

 

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属