Voicy更新しましたっ!
今回は休肝日、肝臓の話。
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肝臓の持つ働き
肝臓」が人体にとって非常に大切なものであるため、転じて生まれた言葉です。
また休肝日と言う言葉もあるぐらい、肝臓はたくさん働きますが、個人的には休肝日はウソ、つまり無いものと思っています。
今回はお酒というよりも、その肝臓について詳しくお話していきたいと思います。
肝臓はアルコールの分解以外にも様々な働きが
胃や腸で消化吸収できないものは、肝臓で分解されます。
最も代表的なのが「アルコール」で、お酒に含まれるアルコール分は全て一旦肝臓へと行き、分解され無効化します。
アルコール以外では、アンモニアの分解も肝臓が行います。実は人間は筋トレのような運動をすると体内でアンモニアが生まれます。それを肝臓が分解します。
さらには普通のお薬なども肝臓が分解します。
一見して体に害になりそうなものもまずは肝臓へと行き、それから分解されて体に必要なものに変換して、各部位へと使う、と言う仕組みなのです。
また、消化吸収された食べ物の栄養も、一旦は肝臓へ行きます。同じように、その栄養から必要なものを作り出して、全身へと送り届けます。
糖質などエネルギーをためておくのも肝臓
もう一点、分解するだけではなく、糖質など体のエネルギー源になるものをためておくのも肝臓の働きです。糖質やカロリーは小腸から吸収していきますが、そこで得たものを肝臓に貯めることができます。
さらに血液そのものを貯めておくこともでき、例えば何らかのことで出血してしまった場合、そこから不足した分を出してある程度補う、というのも肝臓は可能です。
肝臓を使いすぎると、能力が低下する
今回のタイトルにも通ずるものですが、なぜ「肝臓が働きすぎると疲れてしまい、能力が低下するためです。
肝臓には限界があり、限界を超えると徐々に処理能力が落ちて行きます。能力が落ちるということは、アルコールなどの毒素が分解しきれずに体の中に残るということです。
もちろん同時に、体に必要なものを作る機能も低下します。
そうなると、原因はわからないけど体調がすぐれない、元気が出ないということになり、放っておくと重大な病になる可能性もあります。
よく「肝臓は黙々と働き続ける臓器」と言われますが、医療者から見ると、黙々と働き続けるからこそどれだけ疲れているか、どれだけダメージになっているかが分からない臓器と言えるのです。
肝臓の具合を見るためにも、健康診断などで「血液検査」が頻繁に行われるのです。
やはり「お酒」が強い負担に
肝臓を一番酷使してしまう原因であり、最も身近にあるのが「お酒」と「食べすぎ」です。なので、お酒の量には充分注意してください。
また、食べすぎるということは、肝臓に一気に大量に栄養が運ばれて行き、それの処理に追われるため、大きな負担になります。
食事以外で言うと、度を超えた激しい運動、筋トレもかなりの負担をかけるものです。ただ逆に、運動不足も肝臓にはよくありません。
運動不足になると血流が上手くいきわたらなくなり、老廃物が溜まっていきます。その結果、老廃物の処理にも手間がかかるため、負担となります。
休肝日がウソなのは1日2日お酒を断っても休まらないため
今回「休肝日はウソ」とタイトルを付けた最大の理由が「1日2日お酒を断っても休まらない」ためです。ここまでお話したように、肝臓は様々な役割を持ちます。運動と食事においてもたくさん働くということはあります。
もちろんお酒を飲まない日を設ければ、飲むのよりは休めるとは思いますが、それでも日々の生活習慣を変えない限り、負担は蓄積されて行き、ダメージとして残っていきます。
なので休肝日を設けるのよりも、普段から働かせすぎないことを意識しましょう。
お酒は毎日飲まない方がおすすめ
お酒は1週間当たり140グラムのアルコールが適量、とされています。これをビールに換算すると1日500ミリの缶1本、日本酒であれば1合、ワインはワイングラスで1杯、となります。毎日飲むのであればこの量に抑えてください。
これは毎日飲む計算なので、2日で1回飲むのであれば単純にこの倍飲めて、週1回か2回ぐらいであればもう少し飲んでも大丈夫です。
毎日飲むのはアルコール依存症のリスクがあります。なので、依存症を避けるためにも、2日空けて飲むなど、適度に楽しむようにしてください。
こうした意味で、休肝日を設けるのは良いと思いますが、やはり食べすぎない、適度な運動をすると言ったことをして、普段からいたわる方が良いと思います。
肝臓が弱ってしまった場合
最後に、肝臓が弱ってしまった場合ですが、個人的に一番良いのがアミノ酸類です。
例えば肝臓にオルニチンが良いとか言われていると思いますが、あれはアミノ酸の一つです。アミノ酸類であれば大体肝臓に良い栄養になるので、不安があれば摂ってみてください。