突然走る「つった」痛み
先日、連休最後で一度仕事があり、薬局から患者さんに届けに行きました。
そこで、特に重いものを持ったわけでもないのに、突然脇腹がつり、激痛が走りました。
もしかしたら、この時期は筋肉がつりやすい時期なのかもしれないと思い、今回はこの「つる」と言う痛みについて、まとめてみたいと思います。
筋肉がつるということ
筋肉が急につって強い痛みを感じる現象は、正式に言うと筋痙攣(きんけいれん)というものです
ふくらはぎに起きるこむら返りは有名ですが、ほかにも脇腹や背中、太ももなど、さまざまな部位で起こります。
今回の自分のケースのような、脇腹に突然差し込むような痛みが出るのは、英語ではサイドステッチと呼ばれ、歩行中や運動中、身体をひねった瞬間などに起こることがあります。
ほとんどの場合は短くて数秒から数分程度で痛みは引きますが、数日かかることもあります。
ちなみに自分の経験で、痛みが長引いて酷いこむら返りかと思ったら実は肉離れだったことがありますので、注意してください。
つる原因は様々あり、筋肉の使いすぎ、急な動作や姿勢の乱れ、呼吸の乱れ、食後すぐの運動といった、複数の要素が重なって起きると考えられています。
特に水分不足やミネラル不足も影響が大きく、汗を多くかいた後は分かりやすいですが、例えば就寝中で同じ姿勢を数時間続けた上に、寝汗で水分量が減っていると、つりやすい状態になりますので、寝起きに足がつるということが起きます。
また、カリウム、カルシウム、マグネシウムといったミネラルは筋肉の働きを支える重要な成分ですが、利尿薬のように水分やミネラルを失いやすくする薬を服用してと、より筋肉がつりやすくなりますので、注意してください。
筋肉がつったときは
筋けいれんは基本的には重度な痛みではなく、筋肉の仕事量が突然増えてびっくりした、という程度に考えて大丈夫です。
もし実際に筋肉がつったときには、まず無理に動き続けないでください。
脇腹が痛む場合には動きを止めて、呼吸を整えながら楽な姿勢を探します。
これは少し前かがみになると楽になる人もいれば、横になってゆっくり伸ばせないと痛みが和らがないという人もいます。
もし足がつった場合は、膝を伸ばした状態でつま先をゆっくり自分側へ引き寄せるストレッチが有効です。
太ももの前側であれば、壁や椅子につかまりながら足首を持って、かかとをお尻へ近づけるように伸ばして、太ももの前側を伸ばします。
この時、急に強く伸ばさずに、呼吸をしながらゆっくり行ってください。
筋肉のこわばりが強いときは、温めると血行が良くなって楽になることもありますが、ズキズキとする炎症のような痛みがある場合は、冷やしたほうが症状が軽くなることもあります。
そして、痛みが非常に強い場合や、何度も繰り返す場合には、単なる筋肉のつりというわけではない可能性がありますのでお医者さんに相談していただければと思います。
不自然に長引く痛みは前述のように肉離れの疑いがあり、発熱や吐き気、腹部の張り、皮膚の変化など他の症状を伴う場合は外科的な怪我をしていたり、胃腸や腎臓、胆のうで病が起こっているサインとか、帯状疱疹のような病が起きていることもあります。
ストレッチ・準備運動を必ずやる
最後に筋けいれんの予防は、急な運動を避けて、準備運動や動的ストレッチを取り入れることが大切です。
例えば外出時でも、何気なく普段よりも少し重いものを持ったり、少し長い距離を歩いたりすると、普段とは違う動きですので、足や脇腹がつることがあります。
ですので、普段から運動をするのはもちろんですが、事前に準備運動として動的ストレッチをしておくのがおすすめです。
そしてこれからの季節にも関わりますが、水分とミネラルをこまめに補給することも非常に大切です。
例えば夜間に足がつりやすい人は、寝る前にコップ一杯の水を飲むだけでも改善につながる場合がありますので、是非試してみてください。
また、外出して運動をしたり、長く歩くというような予定がある時は、食事を抜かずに必ずとるようにするのも手です。食事によってミネラル分などが補給されますので、よりリスクを減らせます。
漢方薬では、繰り返しつるという場合で芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)というのもあります。
そして繰り越しになりますが、不自然に痛みが強い時や長引くときは、我慢せずにお医者さんに相談していただければと思います。
