これからの時期に有効な喉ケアは?#264

Voicy更新しましたっ!

今回は、この時期の喉のケアの話。

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喉のトラブルに要注意

冬になると乾燥して、インフルエンザなどが流行します。

普通の風邪も凄く流行る時期ですが、特に注意して欲しいのがです。風邪を引くとまず喉に来る、という方もいると思います。喉のケアも充分にしおきましょう。

 

「うがい」で喉のケア

喉のケアと言えば、一番身近で簡単なのが「うがい」です。これまでも何度か「手洗いうがいをしっかりと」とお伝えしていると思います。

うがいと言えば「うがい薬」とか「イソジン」というものがあると思います。

実はこれらは予防には効果がありません喉が痛いときの治療に対しては効果があり、早く治るとされています。

予防として良いのはお茶でのうがいです。確か以前もお茶をこまめに飲んで喉についたウイルスを流してしまう、とご紹介したと思いますが、これはうがいでも同じく有効で、インフルエンザのウイルスもこれで防ぐことができます。

ただ、インフルエンザのウイルスであれば、体の中に入るまでの時間が非常に短いので、外で人込みに行ったりしたときに、15分とか20分に1回飲むようにするのがベストです。

 

「喋る」必要がある場合は、濃い飲み物で喉を保湿

これをご覧の方には、営業のお仕事のような、頻繁に「喋る必要がある」という方もいるかと思いますが、そういった方は喉のケアは非常に重要だと思います。

以前テレビで、福澤さんか誰かアナウンサーの方が「ネクターをよく飲む」というようなことを言っていました。

糖分が多めの濃いものを飲んで、常にのどを潤しておいて、乾かないようにするというのも非常に良いケアになり、また風邪の感染予防にも非常に有効です。

 

喉にもアミノ酸が有効・部屋の加湿も忘れずに

たまに、喉に違和感を感じたようなとき、何かおかしいと思ってそのまま寝ると、朝には痛くなってきたとか、咳が出るとかがあると思います。

喉に何らかの違和感を感じたとき、アミノ酸を摂取してみてください。

以前、アミノ酸は免疫細胞の材料にもなっているとお話したように、アミノ酸を補給して免疫細胞を少し増やしてみると、違和感が無くなって風邪を予防できた、ということがよくあります。

そしてもう一つ、やはりお部屋の加湿は非常に重要です。

喉、鼻が潤っているとウイルスは入りづらくなるので、これらの保湿が大切です。また喉にもダメージになりにくくなります。

逆に長時間いる部屋、寝室などが乾燥していれば、喉も鼻もどんどん乾いていくので、やはりお部屋を加湿して乾かないようにするのは非常に良いケアになります。

おすすめの度数としては、50%か高くても60%です。

ただ、あまりしっかりと加湿しすぎるのもカビや結露の原因になります。しっかりとした加湿は必要ですが加湿しすぎには気をつけてください。

ちなみに、個人的な話なのですが、ビジネスホテルとかに泊まった時、大半のところの部屋はすごく乾燥していて、次の日の朝にのどが痛くなるということがよくあります。ホテルとかで凄く乾燥してるなって思うときは、バスタブにお湯を張って、浴室のドアを開ける、というぐらいのレベルで加湿してみてください。

たまにお湯の湯気に火災報知器が反応する、というところもあるので、そういったところでは出来ないですが、不安であればこのやり方も検討してみてください。

 

喉が痛くなってしまったら

喉が痛くなってしまった場合は、軽い症状であればペラックTというお薬はおすすめです。

それよりももっと痛い時、熱もあって完全に風邪を引いてしまったと思った場合は、漢方薬を使うとのどの痛みは和らぎます。

おすすめは「銀翹散(ぎんぎょうさん)」というもので、これは風邪の引き始めに起きた、強いのどの痛みに効果的です。

最後に、声が枯れてしまったがどうしても声を出す必要がある、大事な発表があるから通る声を出したい、という時に良いのが「響声破笛丸(きょうせいはてきがん)というもので、これも漢方の一つですが、これは非常によく効きます。ここだけは絶対に外せない、今だけはどうしても治したいという時に凄く便利なので、一つ持っておくのがおすすめです。

ただ、市販の風邪薬で喉のトラブルを治すのは難しいです。なぜかというと、痛みや炎症を抑えるものが多く、根本的に喉に効くものと考えたら、ペラックTとかが一番効くと思います。

 

全然良くなる気配がない時、物を飲み込むときも痛い場合は病院へ

最後に、しばらく経っても治らない、ご飯どころかつばを飲むだけでも痛くなる時、高熱が出ているとかの場合は、溶連菌のようなのどの感染症の可能性があるので、病院に行ってください。

 

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属