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今回は、街中にたくさんある「光化学スモッグ」「PM2.5」のお話。
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光化学スモッグ・PM2.5とは
今回は光化学スモッグやPM2.5のお話です。
夏場に注意報が出ることが多く、夏に特に気を付けるもの、というイメージがありますが、これらは屋外に年中存在するものです。
光化学スモッグはよく、工場や車の排ガスが・・・、と言われていると思いますが、今回はこれらについて詳しくご紹介していきます。
光化学スモッグとは
まず光化学スモッグですが、おそらく30年以上前から、日本の小学校や中学校で習うことがあると思います。
具体的には、工場や自動車からの排ガスが原料のもので、それらが太陽光に当たることで化学変化が起きます。
それを光化学オキシダント、と言います。これが一定の気象条件によって、一帯が白い霧のような、もやがかかったようになり、空気中に大量にとどまっている状態を光化学スモッグと言います。
気象条件とは日差しが非常に強く、また風が少なく流れて行かない、という時で、それが7月や8月と言った夏の一番暑い時期、となるのです。
光化学スモッグが起きると、目がチカチカするとか、喉、頭が痛くなると言った症状が出ます。
1970年代が最もピークで、この時期はいわゆる「排ガス規制」が無く、車の普及率も年々伸びて行った時期というのもあり、年間200日から300日は注意報が出ていたとされています。
現在でも、温暖化の影響で紫外線量が増えるなどの原因で、光化学スモッグ注意報が出ることがあります。
ちなみに注意報は光化学オキシダントの濃度が0.12ppmを上回った状態で、0.4ppmを上回ると警報となります。
PM2.5とは
PM2.5とは、微粒子状物質の一つです。
空気中に浮遊している物質の中で、直径2.5μm以下のものをすべて、PM2.5と言います。
具体的にどれくらいの大きさかというと、赤血球よりも小さい大きさで、ウイルスよりは大きいサイズです。もっと言うと、細菌と同じほどのサイズ、と思って大丈夫です。
この大きさの微粒子状物質は、物が燃えることで出てくるものです。
工場からの排煙や排ガスはもちろんですが、灯油ストーブや料理中など、家庭内でも出ることはあります。
しかし最も多いのが、偏西風によって大陸側から日本国内に流れてくるものです。PM2.5の注意喚起はこの偏西風が流れるころに行われます。
PM2.5は非常に小さいため、吸い込むことで肺の奥深くや血中に入る可能性があります。
喘息や気管支炎を起こすとか、場合によっては血液中に入ることで心筋梗塞のような心臓、循環器系の病の原因になることがあります。
光化学スモッグは水で目や喉を洗って対策
これらをどう対策するのかというと、まず光化学スモッグは、気体ですので、マスクで防ぐことはできません。
多く吸い込むとのどや頭の痛みになるため、多く吸い込まないようにすることが必要です。
また、最近は特に滅多に出ないですが、警報が出たときは、屋外での激しい運動を控えて、屋外にいる時間を減らすのは良い対策になります。
普通の大人であれば、注意報レベルであれば、そこまで心配する必要はありません。
ただ、乳幼児や高齢者の方などは刺激を受けやすいため、注意報が出た場合はできるだけ室内で活動して、なるべく窓も閉めるのがベストです。
外から帰ってきて目や喉が痛いときは、水で洗い流せばすぐ治るので試してみてください。
もしなかなか治らず長引いているようであれば病院でお医者さんに診てもらってください。
PM2.5はマスクと「鼻呼吸」で大きく防げる
PM2.5も、注意喚起がされているときは屋外での激しい運動、活動は避けてください。レベルが1と2に分けられており、2の方が重度ですので、注意してください。
大きな予防になるのが鼻呼吸」です。
PM2.5は粒子なので、PM2.5対応マスクというものが出ており、吸い込まないようにしてくれるマスクがあります。
そしてもう一つ、人間の「3μm以上の粒子であれば肺の奥までは入らない、とされています。
一方で口で息を吸い込んだ場合は、10μm以上の大きな粒子も肺の奥まで届く、とされていますので、できるだけ鼻呼吸をするのがおすすめです。
注意報が出ているときは対応のマスクをつける、もしくは鼻呼吸でできるだけ素早く用事を済ませる、といったことをしましょう。
PM2.5は多く吸い込むほど、徐々に症状が出てくるとか、しばらくしてから症状が出る、という風に現れます。
例えばなんか咳が続いている、と思っていたら悪化して喘息になったとか、風邪じゃないのに咳だけ長く出る、と言った時はPM2.5の可能性があるので呼吸器科にかかってみてください。